尽誠学園、21安打17点で初戦突破
尽誠学園17−1秋田商 尽誠学園が先発全員の21安打、17得点の猛攻で、好調な四国勢のトリを飾って初戦突破。先発メンバーで唯一ヒットのなかった4番碩野(せきの)佑紀(3年)が8回、左越え本塁打を放ち「先発全員」を完成した。「周りのみんなが満足している中で、ベンチで『おれだけや、打ってないのは』と言ってたんですよ」。169センチ、86キロの体形から愛称「デーブ」の主砲のアーチで盛り上がりは最高潮に。福井聡監督は「打線はたまたま。2アウトから気を抜かず得点できたのが大きい」と話した。センバツ8強の優勝候補が、最高の発進を見せた。
秋田商・元日本ハム工藤Jr.登板も…
秋田商が17失点の大敗でOBのヤクルト石川雅規を擁した97年以来、県勢としても5年ぶりの初戦突破はならなかった。4投手が21安打を浴び、終始圧倒された。元日本ハム投手の工藤幹夫さん(41)を父に持つ壮史投手(3年)は、4番手として8回1死三塁から登板。直後に適時打を浴び「コースが甘かった」と最後の夏を振り返った。
|