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医療記事特集
丈夫がいいね

第27部・心を軽く

(1112)漢方(上) 気を整え未病を治す
北國新聞(朝刊)2010年07月06日付

漢方薬の煮出しを学生に指導する劉准教授(中)=北陸大
 身体のさまざまな病気と切っても切り離せないストレスを相手にする際、人間の心身を一体のものとしてとらえる東洋医学が大いに力を発揮する。北陸大薬学部東洋医薬学の劉園英准教授に、漢方による対ストレスの考え方を学んだ。

気乱すストレス

 人の健康は「気」「血」「水」の三要素の調和によって保たれている、とみるのが漢方の基本だ。気は目に見えない生命のエネルギーを表し、血は栄養の循環をつかさどる血液、水は体の防御機能にかかわる体液、すなわちリンパ液などを指す。

 三つの中で特にストレスと関係が深いのは、漢方独特の気だ。全身を巡ってさまざまな活動の原動力になる気は、過度のストレスが加わると、巡りが悪くなったり、量が減ったりするという。

 気の不足状態を「気虚」といい、気だるい、疲れやすい、食欲がないなどの形で表へ出る。「気うつ」は気が体のどこかで滞った状態で、そこで何らかの不具合が生じる。「気逆」は、気が体の上部に集中してしまった状態を表し、のぼせやほてりが表れる。

 気が乱れると、やがて血管が収縮して血液の流れが悪くなり、高血圧などの原因となる。また、水の循環にも支障が出て、関節痛や肩凝り、目まいなどを引き起こす。

食の養生訓

 「だから、気の滞りをなくす、あるいは気を補うことが漢方治療の最大の眼目になります」と、劉准教授は解説する。気の乱れが血、水の乱れとなり、病気として体に表れる前に手を打つわけだ。

 生活・健康法「養生」の基本には、この「未病を治す」考え方があり、病気にならないための食事、運動、睡眠のテクニックが広く含まれる。食に関する養生訓の一端を劉准教授に聞いた。

 「イライラしやすい人は香りの良いものがお勧め。気の巡りを整える働きがあります」。ハッカ、シソ、レモンなどだ。海草類や、オクラ、ヤマイモなどの粘りのあるものもいいという。一方、くよくよ落ち込みやすく、精神的な疲労がたまりやすい人には、ユリの根、ハスの実、コムギ、ナツメなどが効く。

 次に、ストレスから病気にかかってしまった場合の対処法を聞いた。



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