2002年2月初頭、私は末期がん余命1ヶ月の宣告を受けました。

その時の私の状態は、もう癌の進行状況がともかく、身長160cmなのに体重34kg、血圧は上が65・・・完全に衰弱していました。もう自力で歩くのがほとんど無理な状態。

半年くらい前から異常に痩せてきているな、とおもっていましたが、激務のせいだと信じていました。周りの人間も「ダイエットしてるの?すごく効果あるんだね。方法教えて」なんて言ってましたね。病気だなんて思っていませんでした。

32歳でしたが、宣告されても大してショックを受けませんでした。別にわたしは肝っ玉がすわっているというわけでなく、とにかくしんどくて、意識が朦朧としていて、ドクターの話を聞くのすらつらかっただけなんですが。

で、即入院となったのですが、ベッドに横たわって考えたことは「このまま病院にいても、1ヶ月で死んでしまうんやな」

それだったら、もう身体はぼろぼろで100%、好きなことは出来ないけど、ベッドに縛られて人生終わりたくないな~と。

とにかくそれまで、仕事と家庭に忙殺されていて、ものすごく疲れが溜まっている感じだったので、憧れは「ゆったり温泉に浸かりたい」(笑)

病院の暗い雰囲気も嫌でした。気持ちが滅入りました。どうせ死ぬのなら、せめて家の畳の上で死にたいなっと。

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