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以下は、ある参議院議員さんが、今年1月の講演会で述べたお話です。
北海道の道産子さんが、文字起こししてくださったものです。
実に内容のあるお話です。
ご紹介します。
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今年は私、年女で六十歳、還暦なんですね。
「還暦なんて、ちょっと、アーア……」と、実は思っていたんです。
ところが、昨年の十一月、天皇陛下ご即位二十年にあたり記者会見がございました。
天皇陛下はこんなふうにおっしゃられました。
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苦労の多い中で、農業、林業、水産業などに携わる人々が様々に工夫を凝らし、その分野を守り続けてきている努力を尊いものに思っており……
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ほんとうにそうです、農業、林業、水産業の国。田んぼや山や海、森、それぞれに神様がお宿りくださって、日本民族と共にこんなに素晴らしい日本をお造り続けてくださっている。
このことを、天皇陛下はいつも祈りながら、そのままに、そのままにとお守りくださっていらっしゃるんだと思いました。
また皇后様は、
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高齢化が常に「問題」としてのみ取り扱われることは少し残念に思います。
本来日本では還暦、古希など、その年ごとにこれを祝い、また、近年では減塩運動や検診が奨励され、長寿社会の実現を目指していたはずでした。
……皆して寿(ことほ)ぐ気持ちを失いたくないと思います。
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そうだ、寿ぐ気持ち。還暦、素晴らしいじゃないかと思いました。
昨年は厳しい審判を頂いて、反省の時間と再生のための野党になりましたけれど、少しよいこともございました。
与党の時は無理だった、暮れにお休みがとれて大掃除が出来ました。
それで、家のガラス磨きをしながら宮沢賢治の詩を暗誦(あんしょう)しました。
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雨ニモマケズ風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケズ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク決シテ瞋(イカ)ラズ
イツモシヅカニワラッテイル
一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシ、ワカリ、ソシテワスレズ
(中略)
東ニ病気ノ子供アレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニ疲レタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負イ
(中略)
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ、クニモサレズ
ソウイウモノニ ワタシハナリタイ
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これ、日本人の姿だなあと思ったんですね。
欲はなく、自分を忘れて、東に西に、南に北に走り回って、ほめられなくても、評価されなくても、天を仰いで生きている。玄米四合と味噌と少しのお野菜を頂きながら、命を燃やすことに感謝いっぱい。
これが日本人の心。
今、日本人はこのような心をちょっと忘れているような気がします。
やれ格差だ、雨が降っても、雪が降っても、政府が悪い……。
ちょっとおかしくなっているけれども、きっと元に戻る。
これは何か一つのプロセスなんだろうと、この詩を暗誦しながら思いました。
教育再生、大きく後退
根本理念が否定、予算が削減
私は五年半前に、参議院議員の議席を預かりました。どのような六年間になるのか想像もつきませんでしたが、ただ、この国の素晴らしさを守りたい、家族や子供たちを守りたい、その気持ちで務めてまいりました。
小泉内閣、安倍幹事長のときに政務官として、男女ごちゃごちゃでテントに寝かせたり、等身大の人形を使ったりしての過激な性教育、ジャンダーフリー教育を是正することに取り組みました。
また、横田早紀江さんと訪米し、アメリカの議会で拉致の訴えをしたり、ブッシュ大統領との面談が実現したり、といった支援も出来ました。
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”ゆるみ”教育の是正
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安倍内閣誕生のときには、教育担当の総理補佐官として、内閣の最重要課題であった「教育再生」に取り組みました。
日教組が進めてきた、「ゆとり」ならぬ、「ゆるみ」教育による学力低下は深刻でした。また、男女の性差を否定するジャンダーフリー教育によって子供たちの精神が破壊されている現状もありました。
これらすべてを正常化しなければなりませんでした。
そして、「戦後の五大長時間審議」と言われるくらい、長い時間をかけて審議し、改正教育基本法はじめ、教育三法が成立しました。
それに則(のっと)って、福田内閣で現場との制度調整をして、麻生内閣で予算をつけることができました。しかし今、政権交代によって予算が次々と凍結、または削減になっているんですね。
例えば全国の小学校に、四百四十万円ずつ予算をつけ、放課後、子供たちが地域ボランティアの方々と共に学び、遊ぶという「放課後子供プラン」、とても評判のよい事業でございますが、予算削減で、その存続危うい状態です。
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ゆるみに逆もどり
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四十三年ぶりに全国学力調査も行ないました。
日教組の左派教育の強い県はずっと下の方に並びました。沖縄、高知、三重、大阪、北海道……。
大阪の橋下知事は官邸の私の部屋に来て、
「大阪の子供たちに申し訳ない。子供がバカなんじゃない。教育が悪いんだ」と言われました。
そうして、困難をかかえている学校に予算をドーンとつけて補修や宿題をする、「朝ご飯運動」をする。
また、お父さん、お母さんを招いてPTA活動で、「子供たちを守りましょう」と一生懸命にやって、三回目のテストで三十五番まで上がったんですね。
しかし、日教組が四十三年間、反対してきた全国学力テストですから、日教組と関連の強い民主党政権で、廃止になりました。
マニフェストには、「見直す」としかありませんのに。
がっかりしているのは、むしろ成績の下のほうの県です。
大阪の教育委員会、高知もそうです。
沖縄は、一位の秋田の先生と交流を始め、教育正常化に向けていろいろと動きはじめていたところでございました。
調査を元にやっと始めた教育再生が止まってしまうのでは、と皆さん、大変にがっかりしておられます。
また、教育再生の柱は道徳教育からということで、配布していた「心のノート」はじめ、道徳教材への国の補助制度など、道徳教育全体で予算が三分の一に縮減されそうです。
永年、日教組は、”価値観を押しつけてはいけない”と、道徳教育に反対してきました。
良い価値を伝え、より良い人生を生き、幸せになってほしい、というのが教育ですのに。
価値観を教えられない子供たちは冷笑的、虚無的に生きるしかなくなります。
礼に始まり、礼に終わる、相手を尊重する心、道を求める心を育ててほしいと思って、武道を導入したのですが、男女ともに必修のその授業も、どうなっていくのか心配です。
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予算の削減は、憲法違反?
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「人民裁判のようだ」と言われた事業仕分けでは、伝統文化、芸術、スポーツ、科学技術開発の関連事業が凍結、または縮減になり、関係団体が抗議の声をあげています。
スーパーコンピュータ開発予算について、蓮舫議員が、「なぜ日本が一番でなければならないのか。二番ではだめなのか」と発言したうえで、圧縮が決まりました。
この発言の意図が理解できません。
去年、野球のWBCで日本は優勝しましたが、「二番ではだめなのか」と聞く人はいないでしょう。
発明、発見は一番でないとダメなのです。
世界と競り合う中で資源のない日本は、人材を宝として生きていく道しかありません。
仕分けされて縮減した事業を具体的にあげると、子供の読書活動の推進、伝統文化活動、スポーツ予算、教育免許制度関連、農山漁村ふるさと推進事業、食育推進費など、数えきれません。
いろんな予算が成立しますが、社会状況、経済状況によって変更せざるおえないことはあります。しかしそれは、国会審議を経てなされるものです。
憲法(八十三条)に、「国の財政を処理する権限は、国会の議決に基づいて、これを行使しなければならない」とあります。
ところが国会審議ではなくて、体育館で少人数で議論されて、考え方の根幹が否定され、予算が削られているのです。
これは民主主義でなく独裁ではないか、憲法違反だと、私は思っております。
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領土、森、水が危ない!
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◆対馬、横須賀のこと◆
私は領土議連(「日本の領土を守るため行動する議員連盟」)の会長を、六年ちかくやらせていただいております。
長崎県対馬、古事記・国生み神話の中で大八洲(おおやしま)の一つに数えられております。福岡までは百三十キロでございますが、韓国の釜山まで五十キロ、高速艇で三十分くらいで参ります。
対馬は今、人口減や密猟で悩んでおります。物価も高い。
そして、風光明媚(めいび)な場所というのではなくて、不思議な所が外国資本によって次々と買われています。
◆対馬は韓国のもの?◆
韓国・馬山市では、対馬は韓国のものとして、「対馬の日条例」というのが定められてしまいました。
また、韓国の与野党の国会議員五十人が、「対馬を返還しなさい」という決議案を国会に、今、出しているところでございます。
対馬の皆様から「見にきてください」と言われて、毎年、参っております。
行ってみると、
自衛隊基地の隣接地、天皇皇后両陛下が行幸啓された際に建てられた記念館のある所が、韓国資本によって買われておりました。航空レーダーサイトを邪魔する所も、自衛隊の両隣も買われているのです。
すぐに軍港として使えるような土地が、ごっそり買われているわけでございます。
対馬の皆様が不安になられるのも、もっともだと思いました。
先日、櫻井よしこさんが、領土議連で与那国島のことをお話下さいました。
千六百人の島です。昨年八月、町長選挙がありました。
「自衛隊に来て守ってほしい」と言われる町長さんが勝ちましたが、619票対516票で、わずか百三票の差でした。
自民党としては与那国島、また他の島々を自衛隊がきちんと守れるよう、それを充実しようと予算を組んでいましたが、これも政権交代で、なくなってしまいました。
無駄をなくするのは大事なことではありますが、国にとって欠くべからざる分野の根本方針は、政権が交代しても変えてはなりません。
アメリカでもイギリスでも政権交代はありましたが、教育改革の取り組みは変わりませんでした。
長いこと権力の座についていると、どうしても利権とくっついて汚れてしまうことがある。
だから時々、政権交代して洗い直すことは大事かもしれません。
しかし外交、防衛、教育は常に真っ直ぐでないといけません。
ところが今、日本ではそれを壊そうとしているのです。
なんとしても主権、国益、国柄は守らねばなりません。
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国防あっての、生活第一
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去年の十二月、小泉進次郎議員と共に横須賀の自衛隊基地へ参りました。
私は、中国やロシアが横須賀の基地を見下ろす高台を買っていることが気になったので、見に行ったんですね。
確かに買われておりました。
進次郎さんは、十一月末、護衛艦「はるさめ」が港に着岸する日も、出迎えに行かれたそうです。
アフリカのソマリア沖・アデン湾で海賊対策のため、三ヶ月ほど商船などの警護に当たり、務めを果たされた乗組員が全員無事で帰ってこられたんですね。そのとき政府・民主党からは政府三役どころか、代理の出迎えも感謝の言葉もなかった、と進次郎さんは怒っておられました。
自民党政権下では考えられなかった無礼です。
生活第一というのは国防あってのことです。
ご一緒に見学に行かれた方たちからも国を憂える声をたくさん頂きました。
今、森も危ないんです。
青森や長野、岐阜や三重、岡山、そして宮崎の高千穂。神話の里である、あの森のそばも、中国の方が森林組合に売ってくれ、と言っているんですね。森というよりも、水がほしいのではない、と言われています。
二十世紀は「石油の時代」と言われてましたが、二十一世紀は「水の時代」。山の中腹や水源地が買われてしまって、水を汲み上げられて、どんどん中国へ持っていかれてしまったならば、稲の瑞々(みずみず)しく実る国・豊葦原瑞穂国(とよあしはらみずほのくに)はどうなるのでしょうか。
今、日本は農業で食料自給率を上げようと、皆さん一生懸命がんばっていますが、そんな話もどこかに行ってしまいます。
また海は森の恋人、と言われていますので、海の生態系も変わってしまいます。
日本は世界一美しい森と水の豊かな国。生命の資源大国だったんです。
それを守ることが大切です。
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外国人土地法を急げ
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今、領土議連では、「外国人土地法」という法律を作るべきだという議論をしています。
それは、外国人が日本の土地を買ってはいかない、というものではありません。
「外国人が、日本の安全保証上、天然資源保存上、文化保存上、重要な場所を買う場合は、政府の許可がいる」という法律なんですね。
日本でも大正時代はあったのです。
アメリカや韓国、ロシア、中南米にもございます。横須賀のことや、対馬や与那国島のことを説明し、こういう現状だから、「外国人土地法」を作らなければいけないと思う、という考えをまとめて政府に質問書を出しました。
平成二十一年十一月に閣議決定された答弁書が返ってまいりました。
内容を簡単に申しますと、
「対馬も横須賀の基地の周りも、支障を及ぼしているとは認識していない。だから外国人土地法などの法整備の検討は行わない」
という答えでございました。
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白樺ガス田、共同開発は?
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日中の境界線に、「白樺」というガス田がございます。
中国だけが開発すると、日本の地下のほうからガスが吸い上げられていってしまうので、亡くなられた中川昭一先生が経済産業大臣として中国と交渉に当たられまして、中間線の日本側海域に試掘権を付与しようとするなど、力を注いでいらっしゃいました。
ところが去年の八月、ちょうど衆議院選挙の時期に、中国は約束を破って、掘削塔、ガスの処理をする施設、労働者あるいは軍人、多数が泊まれる住居楝を海の上に造ってしまったんですね。
領土議連に防衛省と外務省の人に来ていただきましたが、写真は見せてもらえず、「問題ない」一点張りの答えでございました。
私はまた政府に質問書を出しました。
閣議決定された答弁書が返ってきました。
「中国側からは白樺海洋構築物の維持、管理等に関する作業を行ったものであるとの、説明を受けている」
と、日本国の政府なのか、中国の言い分を伝える中国の支店なのかわからない答えでした。ほんとうに怖いことだと思っております。
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国家解体のもくろみ
夫婦別姓、外国人参政権の問題
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今、民主党は、マニフェストに書かれていない、非常に危険なことがらをおし進めようとしています。
「夫婦別姓」の法案、日本に永住する外国人への参政権付与に関する法案がそれです。
◆夫婦別姓から戸籍の廃止へ◆
かつて「夫婦別姓」のための民法改正案は、廃案になりましたね。
それは、家族を軽視する思想がもとになっていて、親子で姓が異なることは家族崩壊に至る恐れがあるから、多くの人が反対したのです。
それを今、なぜおし進めるのか。
推進派は、これは入り口で、最終目標は「戸籍の廃止」とさえ言っています。
左派勢力というのは、すべてを対立構造で考えるんですね。
”国家は個人を抑圧し、経営者は労働者を、結婚は女性を抑圧、支配する”と考えます。
そして、結婚によって女性は、名前を変えさせられて不利益をこうむる人もいると主張します。
そして教科書や教室では、「抑圧」「不平等」だから夫婦別姓の導入を、と考えさせるような教え方をしているんですね。
例えば高校の教科書は、結婚の利点と不利益な点をあげて、「事実婚、離婚、再婚、同性カップル」などを紹介し、婚姻届を出す結婚にこだわる必要はない、という調子で書かれているのです。
なんと英語の教科書にも、結婚を軽視する会話が載っているんです。
「結婚なんて、おバカさんか夢想家のすることだと思うわ」
「一生ひとりの人に縛りつけられるのはイヤよ」
「結婚の半分は離婚に終わるのよ」……
というような話が続いていくのです。
子供たちがこんな会話を通して英語を学んでいることを知って、ほんとうに驚きました。
◆家族崩壊への道◆
ある家庭科の教科書には、家族についてこう書かれています。
「祖母は孫を家族と考えていても、孫は祖母を家族と考えない場合もあるだろう。家族の範囲は全員が一致しているとは限らない。
犬や猫のペットを大切な家族の一員と考える人もある」
親孝行とかご先祖様の供養というのは、ほんとうに美しい日本人の心ですけれども、そうしたものを教育の現場で壊そうとしているんですね。
また、世帯主といって、「主」というのが、そもそも差別の構造だということで、「戸籍廃止議員連盟」の準備会が今、民主党で作られようとしております。
今度、扶養控除がなくなりますね。来年は配偶者控除をなくすと言っています。
夫婦別姓で、戸籍が廃止されて、扶養控除がなくなって、配偶者控除がなくなって……となりますと、「家族」そのものがなくなってしまいます。
いったいどんな国になってしまうのでしょうか。
今の民法では、結婚後どちらの名にするのもよく、旧姓の通称使用を職場で認める場合も多くなっています。それなのに夫婦別姓を推進するのは、目的があるんです。
ある推進者は、
「核家族は戦前の家の残滓である。
核は分解してアトム、すなわち個人個人にならなければならない。
男女平等や個人の尊厳の立場から戸籍は廃止され、個人籍にすべき」
と言いました。
夫と妻、あるいは親と子、兄弟たちがバラバラの個(アトム)と化した状態は、まさにマルクスが理想とした共産社会なんです。
夫婦別姓を認めるような民法改正を急ぐ背景には、社会革命の思想があるのです。
◆外国人の一票、どこの国益?◆
また民主党政権は、外国人地方参政権についての法律も早期に成立させようとしています。
永住外国人が地方で選挙権をもちますと、例えば、そのような中国人を百人、二百人、与那国島に移住させただけで、あっと言う間に町長選挙の結果を変えることができるんですね。
”日本列島は日本人だけの所有物じゃないから、友愛の心で外国の人と仲良く共生しましょう”では済まされないことなのです。
永住外国人は、本国にたいして忠誠義務がありますから、何か事が起こったら、当然、本国の国益を考えますね。
そういう人たちに、地方といえども参政権を与えるということは、国家主権にかか
わる問題なんです。
外国人永住者の認定にも問題があります。
普通、十年以上日本に在住しないと申請できないのですが、日本人と結婚したら、日本人配偶者と認められて、最短、三年で永住者と認定されるんですね。
そのために偽装結婚や偽装申請があとを断ちません。
それに、離婚しても日本の永住者でいられますので、認定を受けたあとすぐに離婚して、本国から実の配偶者を日本に呼び寄せるケースも多いようです。
そうやって、どんどん外国人が増えていっている現状があります。
これは大変なことです。
世論調査でも八割以上の人が、外国人参政権に反対しています。
私のもとには、こうした動きに対し五万人以上の反対署名が集まっているんです。
民主党がマニフェストに書かなかったのは、反対意見がたくさんあることを知っていたからだと思いますが、それでも勝手におし進めようとしているのです。
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国家解体の危険性
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教科書も、例えば教育出版社の高校の教科書に、外国人参政権を容認する論調で書かれているんです。
「日本国に定住する在日外国人は、公務員になるための日本国籍を要件とする条項の撤廃や参政権、特に地方参政権を求めている」
「(そのための)法改正をすることは憲法に違反しない」と。
先日、大学入試センター試験がありましたが、「現代社会」に、”永住外国人が地方で選挙権をもつことを容認するのが最高裁判所の立場である”と、判断させる設問がありました。
センター側は、教科書を基礎にして出題している、とコメントしています。
また、川端文部科学大臣は、「問題は専門的見地から作成している……、問題があるとは認識していない」と述べています。
しかし外国人参政権は、たとえ地方参政権であっても、憲法十五条に反します!
「公務員を選定し、及びこれを罷免(ひめん)することは、国民固有の権利である」(憲法十五条)とありますように、市町村長や議員を選ぶ選挙は、”国民固有”の権利なんです。
そして最高裁判所は、
「権利の性質上日本国民のみをその対象とし、……我が国に在留する外国人に及ばないものと解するのが相当」と判示しているのです。
この問題は、憲法に違反しているのは明らかですが、それ以上に怖いのは、”国家解体への一歩”という危険性をはらんでいることなのです。
また、教科書検定などをめぐって対立をさらに生じさせ、入学式、卒業式での国旗の掲揚や国歌斉唱などもできなくなる恐れもあります。
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おわりに
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今年は寅年、庚寅(かのえとら)で「騎虎」だそうでございます。
虎は千里走ると言われております。
日本から千里、四千キロはどこまでか調べてみましたら、シベリア、チベット、マーシャル諸島。
こういう所まで走っていくエネルギーで、今年こそ、「国を守る、子供を守る、家族を守る」、このことのために、走りぬいていきたいと思っております。
(平成二十二年一月)
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誰のお話かというと、実は、山谷えりこ参議院議員のお話です。
日本には、まだ良心が残っています。
以前ご紹介しましたが、名君と言われた上杉鷹山が、藩政改革に成功したのは、儒学者の細井平洲を側近に置いて教育の立て直しをしたところからといわれてます。
実は、この「教育問題」というのは、非常に「票」になりにくい。
日教組という露骨な敵を作るし、教育というのは、日本人なら誰でも一家言を持っている。つまり、それぞれ考えをもっているし、ひとことを持っている。
細部になればなるほど、いろいろな意見の対立を産みやすい。
建物を作るなどの公共工事を実現するというような話の方が、実のところ地元「票」を得やすいのです。
ですから、政治家にとって、教育問題、教育再生を主張するのは、実は非常にたいへんなことでもあるのです。
ある意味、ほんとうの勇気を持った政治家でなければ、日教組教育の否定や道徳観の取り戻しなどは、主張できない。
裏返しにいえば、教育問題をはっきりと主張する政治家というのは、ほんものの勇気を持った政治家でもあるといえると思います。
振り返るに、その勇気をもって臨んだ政治家といえば、中山成彬、山谷えりこ、義家弘介、伊藤玲子先生が、その筆頭にあたろうかと思います。
細井平洲が上杉鷹山に送った言葉。
それは、
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勇なるかな 勇なるかな
勇にあらずして
何をもって行なわんや
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幸か不幸か、ポッポ政権によって、日本国内に巣食う敵が白日のもとに晒されたいま、わたしたちにいまほんとに必要なことは、まさにこの「勇」を持った政治家を応援していくことなのではないでしょうか。
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