新聞やテレビの論調は、あいからわず村山談話=正義、田母神=間違いと決めつけているが、元長銀常務の日下さんが言われるように、どんなに良い装備があっても、「国を守る」という明確な意思がなければ自衛隊は成立しないです。
「国を守る」というのは、この国の平和・文化・人々の暮らし・安全を守るということであり、それは同時に身近にいる愛する家族や恋人、子や孫を守ろうという素朴な思いです。自分の彼女を生涯守りたい。長生きしてもらいたい。友達の奥さんや子供も、その友と一緒になって守りたい。その「守りたい」の連鎖が、国家というレベルに極大化したものが国防なのだろうと思います。だから、国防は愛の連鎖なのだと思う。
武力というのは、武士の刀と同じで、磨ぎすさませて持っていることが大事で、抜いて振り回すものではない。究極的にはそうしなければならないものであったとしても、持っているというだけで一定の抑止力が働く。そういうものだろうと思います。
さて、前おきが長くなりました。本題です。
田母神氏が、昨日外国人記者クラブで講演を行ったそうです。
そこで、氏のお考えを最近の氏の主張からみてみたいと思います。
■11月11日の参議院外交防衛委員会で参考人招致
「国会で私の意見を正々堂々と述べようと思っていました。しかし、民主党の北沢俊美委員長は私が話す前から発言を制限した。
だったら何のために私を呼んだのか。私から発言を引き出して政府や防衛相を攻撃する格好だった。
言論の自由を掲げる立法府とメディアがそろって異なる意見を封じ込めようとした。
立法府とメディアの自殺行為ではなかったでしょうか」
■各党の対応をどう見たか
「野党は政府を攻撃したいだけで、『日本の国益がどれだけ損なわれようと知ったことではない』といったふうでした。
国益が、党利党略の犠牲になるのはいかがなものでしょうか。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は、私や懸賞論文を主催したアパグループの元谷外志雄代表との会食を中座したように言っていますが、まったくのウソですね。
鳩山さんと相当の時間、楽しく懇談させていただきました。
自民党も『左』に寄ってしまいました。左をなだめようと左に少し寄ると次の出発点はそこになる。
これを繰り返していると日本に保守政党がなくなってしまう」
■「左」の陣営を勢いづかせたとの批判もある
「55年体制の時代から、左をなだめるために発言を控え、ちょっと彼らの言い分をのむ、というやりかたでやってきたが、日本は良い方向にはきてない。
私の論文が左を勢いづかせたという人は、今までと同じように対応しなさいといっているに等しい」
■文民統制
「ほとんどは、文民統制の意味を理解していないものでした。
文民統制の根幹は、外交問題などが生じたときに、軍を使って解決するかどうか、その決定権を政治が握っているということです。
民主主義国家では戦闘機や戦車、護衛艦、隊員の数は、政治のコントロールを受けて決まります。
そのモノとカネと人を使って最強の軍隊をつくるのはミリタリーの専門分野だと思います。
防衛省には内部部局(内局=背広組)がありますが、日本ほど、文民統制が細部まで徹底している軍隊はないでしょう」
■監察などによって自衛官の言動に対する監視が強まっている
「私の一件をきっかけに、防衛省の内局が自衛官の歴史観や思想信条について政府見解に合致しているかをチェックするのだとしたら、それは軍隊を精神的に解体することです。
自衛隊の士気を下げ、きっと中国や北朝鮮は大歓迎していることでしょう。
軍隊は、自分の命がかかればかかるほど、使命感がなければ動けなくなる。
使命感とは、自分たちがやっていることが正義なんだ、という気持ちです。
この国のために命をかけることが正しいんだという気持ちがないと軍は動けない。
その根本には愛国心があると思います。
この国は残虐でろくな国じゃなかった、お前たちは力を持ったらすぐ悪人になるんだ、と言われたんでは使命感は生まれようがない」
■田母神氏の発言をとらえて、すぐ「戦前は軍が暴走した…」となる
「そういう人たちはよっぽど日本人、つまり、自分自身が信用できない人なのではないでしょうか。
あるいは文民統制に自信がないのかもしれません。
政治が少しの異論も許さない言語空間に閉ざされていれば、国は弱くなります。
徹底的に非核三原則を堅持すべきだという意見もあっていい。
だけど民主主義だったら核武装すべきだという意見もあっていい。
核兵器を持たない国は核兵器を持った国の意思に最終的には従属させられることになりかねない」
■核問題では、北朝鮮に振り回されている
「北朝鮮が核兵器を持ちたがる理由は、1発でも米国に届く核ミサイルを持てば、北朝鮮を武力で制圧するのは、絶対できなくなるからです。
そういった核兵器についての基本が、日本では議論されたことがない。
核兵器を持つ意思を示すだけで、核抑止力はぐんと向上します。
逆に、初めから持たないといっただけで、核抑止力は格段に低下するといったことが政治の場で理解されていない」
■航空自衛隊のトップは、どこまで発言が許されると思うか
「空自トップですからある程度、『表現の自由』に制限があるのはやむを得ないでしょう。しかし、憲法では『思想・信条の自由』が保障されているわけで、政府見解から逸脱することを一切言ってはいけない、というのは民主主義社会ではないと思います。
『日本は、侵略国家ではない。よその国に比べてよい国だった』と言ったら、『日本は政府見解で悪い国となっている』との理由でクビにされた。
裏を返せば『日本はろくな国でなかった』と考えている人を、航空幕僚長にせよということではないか。
外国の将校は、まず自国を弁護する。自分の国を悪く言う外国人将校に会ったことはありません」
■日米同盟
「航空自衛隊も少しずつ自立の方向に進むべきでしょう。
自前で空軍としての能力を整え、日米が互いに足らない分を協力して補うことが望ましい。
これまでの米国は矛、日本は盾という考え方は直した方がいい。
米国の若者の血は流すが、日本は後ろにいますでは、日米同盟はもたない」
■国家と政治家のあるべき姿をどう考える
「善人で国民の安全を守れない国家よりは、腹黒くてもいいから国民の安全を守れる国家の方がよい。
性格が良くて無能な政治家と性格が悪くても有能な政治家なら後者の方がよい。
この国はどうしてすべてがきれい事なのか。
そのくせに歴史認識だけは『自虐史観』です。
いつの日か私の論文が、普通に語られる日が来るのを望んでいます」
もうね、ねずきちとしては、いちいちもっともで、どうしてこういう田母神氏の常識的な主張が、普通に通らないのかと、むしろそちらのほうが不思議に思います。
ボクはね、暴力に屈して、、財布の中身はおろか、一緒にいる彼女まで差し出すような卑劣漢には断じてなりたくない。そういうひきょう者には断じてなりたくない。
しかし、日本がやっていることは、過去の戦争責任がどうのと一部の国に言われ、ただひたすら平身低頭し、カネを出し、女を差出し(拉致問題)ている。まさに卑劣漢の仕業です。
そのため庶民がどれだけ犠牲になっても、国はなにもしない。それどころかそうした卑劣な行為こそ、正当化であり、我が国が反省しなければならないなどとする「村山談話」などというものを発表し、さらにそれを擁護しようとさえしている。
その村山氏が、現職総理のときに何をしたか。
阪神大震災という未曾有の危機に際して、「自衛隊否定」という立場から自衛隊の災害支援活動への出動を遅らせ、死傷者をやみくもに増加させた。
総理の最大の使命が「国民の生命と安全を守る」というものだとするならば、それこそ国家国民に対する背信者ではありませんか。
そのような背信者の背信的談話を、いまだにありがたがる日本の政府やメディアは、いったいどこの国の庶民を守ろうとしているのか。。。。
田母神氏のように、まっとうな考えをまっとうに語れる人が出てきたことを、ボクは日本人として、誇りに思います。
アサヒ vs 田母神前幕僚長 どっちが正論?【桜公式 H20/11/08】
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