秋といえば、秋桜(コスモス)、ススキ、彼岸花に、ヤナギラン・・・
十五夜のお月さんに似合うのは、やっぱりススキでしょうかね^^。
いまどき、コスモスなんて、花屋さんにでもいかなければ見ることができないけれど、じつは、ボクたちが子供のころは、野原や、空き地、道ばたなどに、どこにでもコスモスって咲いていました。
中間色系の、いろとりどりのコスモスの花。いいっすよね〜〜♪

空地に行くと、色とりどりのコスモスが群生し、見る人の心をなごませる。。。。
コスモスの花ことばは、「真心」そして、「少女の純真」
まじ、いいっす♪ コスモス、大好きです♪
そのコスモスが群生している野原の横には、たいていどこでも、地味な花穂を風にそよがせるススキ君がいました。
美しいコスモスと、純情そうなススキ君♪
そんな風景が、かつては日本中の秋をいろどっていたんです^^
ススキっていうのは、かつては農家で茅葺(かやぶき)屋根の材料に用いたり、家畜の餌として利用されたりしていました。日本人とは、とても仲良しな植物です。
日本全国、集落の近くには、刈り入れをするためのススキ草原なんてのがありまして、これのことを茅場(かやば)と呼んでいました。
東京証券取引所のある、茅場町は、昔はススキ野だったところです^^
また、ススキは、尾花とも呼ばれ、古くは万葉集にも詠まれ、秋の七草にも数えられているんです。
人々の役に立ちながら、可憐なコスモスとも仲良く暮らしていたススキ君。。。
そのススキ君やコスモスたちの幸せな日々を、ある日突然、不幸が襲います。
それが、昭和50年頃から急激に国内に広がった、北アメリカ原産のセイタカアワダチソウです!(写真)

セイタカアワダチソウてのは、とにかく繁殖力がものすごい!!
河原や空き地などに密生し、種子だけでなく地下茎でも繁殖します!
そして根からは、周囲の植物を枯らす化学物質を分泌させ、周囲の植物を枯らし、衰えさせる!!
そして、空地を独占して、いかにもドギツイ黄色の花を咲かせる。
おかげで、セイタカアワダチソウがやってきたら、周囲の植物はみんな死亡!!
まさに「肉食軍団」です。
ちなみに、セイタカアワダチソウのことを、ブタクサと呼ぶ人もいるが、ぜんぜん別物。ブタクサの花は、あれほど黄色くないです。
昭和50年頃、一部の植物学者さんたちが、セイタカアワダリソウを放置しておいたら、日本中の草花がヤラレテシマウ!!と危機を訴えましたが、お国はこれを放置。
結果、セイタカアワダチソウは、日本の秋を蹂躙し、横取りしてしまいました。
野原に、コスモスをみかけることも、なくなってしまいました。
ススキ君も一時は絶滅にちかい打撃を受けました。
だけど、ススキ君、頑張ったんです!!
セイタカアワダチソウは、あまりの繁殖力の強さのために、土壌を痩せさせすぎて、何年かに一度、勢力を失います。このときをまって、ススキ君は、空地の奪回に乗り出します!!

そしていまでも、セイタカアワダチソウの群生地に戦いを挑み、領土を取り返し、薄茶色の花穂を咲かせているんです。
もう仲良しだったコスモスたちは帰って来ません。
だけどススキ君は、今日も空地をめぐって、セイタカアワダチソウ軍団と戦い続けています^^
なんか、ものすごく偉いなぁ〜〜って思えます^^
みなさんも是非、電車の窓から、道端から、セイタカアワダチソウの群れに交じって、いまも戦い続けているススキ君を見つけたら、
「がんばれよ〜〜!!」と声をかけてあげてください^^
日本の秋を守るススキ君!!
いまも、愛しいコスモスへの想いを胸に、戦い続けるススキ君!!
がんばれ〜〜〜〜♪♪
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まぁ、コスモスとの愛の話はさておいて、日本古来のススキが、いまもセイタカアワダチソウ軍団と戦い続けているのは、事実です^^b
←気にいっていただいたらココをクリックよろぴく。ちょっぴりはげみになりますので^^vススキが揺れる秋の夕景(2007年秋三瓶山)
