松ケ根親方が組関係者ビルに宿舎 角界に新たな痛手大相撲の松ケ根親方が宿舎として借りていたビル=21日午前、大阪市東住吉区 大相撲の松ケ根親方(元大関若嶋津)が、警視庁から指定暴力団山口組と関係が深いと指摘されている不動産会社社長から大阪市内のビルを借りて、3月の春場所(大阪)の宿舎にしていたことが21日、関係者への取材で分かった。 社長は2年前に東京都内の地上げに絡み、弁護士法違反(非弁活動)容疑で逮捕、起訴され、執行猶予付きの有罪判決を受けた。松ケ根親方と長年、交際があったという。 賭博問題を契機に暴力団排除を目指す日本相撲協会にとって新たな痛手となりそうだ。 宿舎は大阪市東住吉区の5階建てビルに置かれ、部屋の力士らが3月の大阪場所中に寝泊まりしていた。不動産会社が1989年に建設し2002年に親方が購入。その後、社長の親族が経営する不動産会社に売却された。 社長は08年3月、弁護士資格がないのにビルの入居者に立ち退き交渉をしたとして警視庁に逮捕された。東京地裁は昨年1月、「お経を唱えるなど入居者を立ち退かせるための嫌がらせもしており、悪質」と指摘。懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡した。 捜査関係者によると、社長は、97年に神戸市のホテルで射殺された山口組最高幹部の宅見勝・宅見組組長と親交があったとされる。 【共同通信】
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