SIMロックは、ソフトバンクモバイルの『iPhone』や『iPad』が他社のケータイキャリアで使用できないようにするシステムだ。つまりSIMロックが解除されると、理論上はドコモで『iPhone』や『iPad』が使用できるようになるわけだ。

そんなSIMロックの状況を取材をした『日経ビジネスオンライン』によると、ソフトバンクモバイル副社長の松本徹三氏は「iPhoneとiPadについて(SIMロックを解除しないという)方針は変えない」とコメントしているという。しかし総務省の幹部は「インターネットの書き込みを見ると、SIMロックを解除してほしいいう要望が強い」とコメントしているとの事。

すでに自社ケータイのSIMロック解除を発表したドコモは、他社ケータイのSIMロック解除も求めており、かたくなにSIMロックの解除を拒んでいるのはソフトバンクモバイルだけという状況になりつつある。

ドコモがSIMロック解除に積極的なのはなぜか? それは、多くのケータイユーザーが「電波が繋がりやすくて周囲に使っている人も多いドコモで『iPhone』や『iPad』が使えるならドコモで契約したい」と考えているから(というのが濃厚)。

つまり現状をたとえると、ドコモがソフトバンクに「私は全裸になりましたよ。さあ、あなたも素っ裸におなりなさい!」と、すり寄って迫っている状態となっているのだ。インターネット上でもこのSIMロック騒動が話題となっており、数多くの意見が書き込まれている。

・インターネット上の意見
「孫はiPhone発表前から交渉してたからな。ドコモは既に出遅れてるんだよ」
「ドコモだってリンゴと交渉しただろう。リンゴはソフトバンク社長の威光に屈したんだよ」
「NT&Tって社名だったら手を組めた」
「アンドロイドは日本のキャリアにかかればガラケー化するので駄目」
「SIMフリーなんてしたら、競争しなくなって、開発の幅が広がらなくなる」
「ほんとドコモってクズだわ。散々iPhone叩いといて、売れたら横取りしようなんて恥ずかしくないの?」
「天下りで入ってきた奴から総務省に、ソフトバンクに800MHz渡してちょって頼んでもらえば良い」
「SMBは天下りを受け入れてない。だから目の敵にされるという話もある」
「すでに、よく訓練されたマカーの俺がiPhone4いらない状態になてる」
「スマートフォンでことごとく敗北してきてるから泣きついてるようにしか見えない」

なかには、「孫正義は規制緩和と言いながら、自分が儲かるSIMロックの規制は緩和しないセコさ。これからは絶対に規制緩和を言う資格はない!」とブチギレしている人もいた。「ほんとドコモってクズだわ。散々iPhone叩いといて、売れたら横取りしようなんて恥ずかしくないの?」とキツい言葉を書き込む人も……。

「人気の『iPhone』や『iPad』が使えるのはソフトバンクだけ!」という魅力で顧客を増やしているソフトバンクモバイルとしては、SIMロック解除によりドコモに顧客が流れていくのは絶対に死守したいところ。はたしてどうなることやら……。