大韓航空機爆破事件実行犯・金賢姫元工作員、北朝鮮拉致被害者家族らとの面会のため来日
大韓航空機爆破事件の実行犯・金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員(48)が、北朝鮮による拉致被害者の家族らと面会するため来日し、20日朝、滞在先の長野・軽井沢町の鳩山 由紀夫前首相の別荘に到着した。
金元工作員は、午前11時半現在も鳩山前首相の高床式の別荘の2階部分にいるものとみられている。
別荘には、車が出入りしていて、アイロン台やハンガーなどの生活用品も運び込まれた。
また、周辺を警察官らが警備にあたり、夏の避暑地は一転、物々しい雰囲気になっている。
金元工作員は、午前4時に韓国から羽田空港に到着し、午前7時20分ごろ、車で別荘に到着した。
金元工作員は、死刑判決が確定しているため、日本の法律上、入国できないが、今回、政府の特別な措置で入国が可能となった。
滞在中の日程は、テロなどを懸念して公表されていないが、金元工作員は20日、中井 洽拉致問題担当相に面会したあと、拉致被害者・田口 八重子さんの家族の飯塚さん親子と再会する予定。
そして、21日、横田 めぐみさんの両親に初めて会うことになっている。
横田 めぐみさんの父・滋さんは「これまで聞いたことがないような、めぐみの姿がわかればと思います」と話した。
田口 八重子さんの兄、家族会・飯塚繁雄代表は「(今回の訪日は)問題解決のための1つの大きなきっかけになると思う」と話した。
北朝鮮で金元工作員が会った日本の拉致被害者について、新たな情報がもたらされるのか注目されている。
(07/20 11:48)