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【プロ野球】

鳥谷 サヨナラ弾

2010年7月21日 紙面から

◆阪神5−4広島

 強くはじかれた打球が左翼ポール際に一直線。阪神が神懸かり的な勝利で連勝を4に伸ばした。安藤がつかまり2点を勝ち越された延長10回裏だった。代走・大和を一塁に置いて打席に入った鳥谷は外角の真っすぐをたたき、スタンドに逆転サヨナラ弾を打ち込んだ。

 「打席に向かうときにはバントもあるかなという感じだったけど、打てのサインが出た。状況をしっかり考えて、つないでいこうと思っていた」。大和には盗塁もある。相手は引っ張られるのを嫌がり外角の真っすぐが主体になると考えた。その読み通りの球が来て、狙い通り逆方向に打ち返した。その結果が自身2005年10月5日の横浜戦(甲子園)以来、3本目のサヨナラ本塁打となった。

 それまでの4打席は3連続三振を含め4打数無安打。2点を勝ち越された際には、あきらめかけていた。だが、折れかけた気持ちを奮い立たせたのは代打・林威助の一振りだった。「林さんのホームランで1点差になっていけると思った」と鳥谷は振り返る。この回、先頭で打席に入った林は、バックスクリーンに今季1号ソロを放った。

 「とにかく塁に出ようと。今年は1本も打ってなかったんでまさか入るとは思わなかった」。18日のヤクルト戦では7回に同点となる2点適時三塁打。それに続く殊勲の働きを見せた。

 鳥谷に打てのサインを出した真弓監督は「調子を落としているような感じだったけど、何とかしてくれると思っていた。林もそうだけど、その後の打者が打ったというのはチームに勢いがあるということ。(球宴までの)あと1試合、この勢いでいきたい」と話した。首位に立つことはできなかったが、貯金を今季最多の13にまで伸ばした。 (中山隆志)

 

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