キム・ヒョンヒ元死刑囚 初来日
K10058284711_1007200716_1007200721
最新ニュースはNHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

キム・ヒョンヒ元死刑囚 初来日

7月20日 8時11分

大韓航空機爆破事件の実行犯キム・ヒョンヒ元死刑囚が、拉致被害者の家族らと面会するため20日、初めて来日しました。キム元死刑囚は「拉致被害者の横田めぐみさんと北朝鮮で会っていた」と話していて、今回の来日で新たな証言が得られるのか注目されます。

キム・ヒョンヒ元死刑囚は、20日午前4時に政府のチャーター機で羽田空港に到着しました。白いジャケットにサングラスをかけたキム元死刑囚は、警備関係者が傘をさすなどして取り囲むなか、チャーター機を降り、足早に政府が用意した車に乗り込みました。そして午前7時すぎに、滞在先となる長野県軽井沢町の施設に到着しました。大韓航空機爆破事件の実行犯、キム・ヒョンヒ元死刑囚は、北朝鮮で一時、拉致被害者の田口八重子さんから日本語を教わっていたことがわかっていて、去年、13年ぶりに公の場に姿を現し、韓国で八重子さんの家族と初めて面会しました。その後、日本政府に対して、拉致被害者の横田めぐみさんとも会っていたことを証言し、「めぐみさんの両親に知っている情報を直接伝えたい」という意向を示したことから、来日に向け日韓両政府が調整を進めてきました。キム元死刑囚が韓国から海外に出るのは、爆破事件で逮捕されて以降初めてです。日本の法律では1年以上の懲役もしくは禁固刑が確定した外国人の上陸を認めていませんが、今回は法務大臣の裁量で入国が特別に許可されました。キム元死刑囚は、23日までの4日間、日本に滞在し、20日は田口八重子さんの家族と再び面会して滞在先でいっしょに過ごす予定です。また、21日は横田めぐみさんの家族と初めて会うことになっており、めぐみさんについて新たな証言が得られるのか注目されます。