“拉致問題解明 前進できる”
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“拉致問題解明 前進できる”

7月20日 15時36分

大韓航空機爆破事件の実行犯キム・ヒョンヒ元死刑囚が拉致被害者の家族らと面会するため来日したことについて、拉致問題を担当する中井国家公安委員長は、閣議のあとの会見で「来日が実現できたことで拉致問題の解明について前進できるものと考えている」と述べました。

この中で中井国家公安委員長は「キム元死刑囚の希望や韓国政府の意向もあり、静かな環境で何日か過ごしていただき、お会いしていただく人にはお会いいただいてという感じでいる。来日まで約10か月かかったが、実現できたことは拉致問題の解明について前進できるものと考えている。どういう話をされるのか予測もつかないが、横田さんご夫妻にとっては、元気なめぐみさんのことを直接、見聞きした人に初めて会われるので一つの励ましにもなるだろうと考えている」と述べました。そのうえで「十数年前、あるいは二十数年前の出来事ながら、キム元死刑囚がいろいろなことを思い出すなかで、新しい証言が得られれば、これはまた大きな前進となると考えている」と述べました。また滞在場所として、政府が鳩山前総理大臣の別荘を用意したことについて「個人の家をお借りするかどうかも迷ったが、キム元死刑囚は飯塚耕一郎さんに食事を作ってあげたいと約束をされていた。この実行について考えなければならなかった」と述べました。