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「角界の闘莉王」自負!豊真将“侍魂”10連勝
臥牙丸(右)を下手出し投げで破る豊真将
Photo By スポニチ |
大相撲名古屋場所10日目は20日、愛知県体育館で行われ、平幕の日本人力士、豊真将が初日から10連勝を飾り、横綱・白鵬とともに全勝を守った。新入幕の臥牙丸を相手に、立ち合いで左の前まわしを握ると即座に出し投げを打って完勝。平幕で初日からの10連勝は04年春場所の朝赤龍以来で、日本人力士では00年春場所の貴闘力(前大嶽親方、解雇)以来10年ぶり。鶴竜が敗れて1敗力士がいなくなり、優勝争いは白鵬と豊真将の一騎打ちムードとなってきた。
【取組結果】
期待の“日本代表”はコメントもノリノリだった。日に日に館内からの声援が大きくなる中で、豊真将が無敗をキープ。「自分は前に前に出るから角界の闘莉王。(サッカーの)日本代表も勝つことで注目する人が増えた。自分もどんどん勝っていきたい」。日本人力士の初日から10連勝は、00年春場所に史上初の幕尻優勝を果たした、あの貴闘力以来。友綱審判部長(元関脇・魁輝)が「今後は大関との対戦はもちろん、横綱ともありえる」と明言するなど、優勝争いは白鵬との一騎打ちの様相を呈してきた。
「前まわしを狙っていた」。立ち合いで臥牙丸の左の前まわしを握り、協会の携帯サイトの動画で見てイメージトレーニングした通り、200キロを超える巨体を一瞬の下手出し投げで下した。
前まわしを握ってからの攻めは、苦難の末にたどり着いた形だった。初土俵の04年から約2年で新入幕を果たし、入幕4場所目で12勝を挙げるなど期待された。しかし、08年夏に左手首を手術したこともあり、高校時代から得意としていた形を「怖がっていた」。その後は大勝ちと大負けを繰り返すなど伸び悩んだが、今年に入って手首が完治。「遠回りしたけど、今考えたら自分の武器だった」と今場所で完全にものにした。
母・春恵さんによると、中学時代の成績は「ほぼオール5」。高校時代は名門・埼玉栄の相撲部エースとして活躍しながら「成績は学年1ケタ」と文武両道を貫いてみせた。それだけに「優勝?一番一番やっていけば、そういうこともあるかもしれない。勝ちにどん欲に行きたい」という。地元・山口県下関市の個人後援会が千秋楽の25日に祝勝会の準備を進めるなど周囲は盛り上がっているが、誰よりも豊真将自身が奇跡を起こせると信じている。
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