田口さん家族 解決に期待感示す
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田口さん家族 解決に期待感示す

7月20日 21時19分

キム・ヒョンヒ元死刑囚と長野県軽井沢町の滞在先で面会した拉致被害者の田口八重子さんの家族は、20日午後7時すぎから記者会見し、「新しい情報はなかったが、人間的な交流を深めることができた」と述べ、今回の面会を拉致問題の解決につなげたいと期待感を示しました。

田口八重子さんの家族は、キム元死刑囚が滞在している長野県軽井沢町の別荘で面会し、午後7時すぎから記者会見して、キム元死刑囚とのやり取りを明かしました。この中で、八重子さんの兄の飯塚繁雄さんは「キム元死刑囚は、あらためて八重子が『絶対生きている』と言ってくれた。この問題について協力してくれるのではないかと感じているし、この面会で終わりにするのではなく、これから先につなげていきたい」と話しました。また、八重子さんの長男の飯塚耕一郎さんは「去年一度会っているので、きょうは穏やかに話をすることができた。新たな情報はなかったが、人間的な交流が深まってきているのがうれしい。拉致問題解決のためには、北朝鮮のプライドや意向を尊重したうえで交渉しないと進まないという趣旨の話をしていた。どうすれば解決するか、彼女なりに考えてくれているようだった」と述べました。飯塚さんによると、面会は日本語で行われ、すしなどの和食をいっしょに食べながら2時間ほど話をしたということです。また、キム元死刑囚は「23年ぶりの海外なので、気持ちが高ぶっている」と話し、飯塚さんたちが記念にプレゼントした真珠のネックレスを早速身に着け、うれしそうにしていたということです。