拉致被害者の家族に面会するため来日しているキム・ヒョンヒ元死刑囚は、21日に横田めぐみさんの家族と初めて面会します。キム元死刑囚は「北朝鮮でめぐみさんとも会っていた」と証言しており、家族にどのような話が伝えられるのか注目されます。
大韓航空機爆破事件の実行犯、キム・ヒョンヒ元死刑囚は20日から日本を訪れ、政府が滞在先として用意した長野県軽井沢町の別荘で、拉致被害者の家族らと面会しています。20日の午後は、キム元死刑囚が北朝鮮で日本語を教わっていた田口八重子さんの家族と去年、韓国で初めて対面して以来、1年4か月ぶりに再会し、いっしょに夕食をとるなどして2時間ほど過ごしました。面会した八重子さんの家族は20日夜に記者会見し、「新しい情報はなかったが、人間的な交流を深めることができた」と述べ、キム元死刑囚にこれからも協力してもらい、拉致問題の解決につなげたいと期待感を示しました。キム元死刑囚は23日まで日本に滞在する予定で、21日は横田めぐみさんの両親が滞在先の別荘を訪れ、初めて面会することになっています。キム元死刑囚はこれまでに、元同僚のスクヒという女性工作員がめぐみさんから日本語を教わっていたことを明らかにしています。また、去年、日本政府が韓国で行った聞き取りに対し、「北朝鮮でめぐみさんと直接会っていた」と証言しており、21日にめぐみさんの両親にどのような話が伝えられるのか注目されます。