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魅せた!山下久美子シングルマザーの顔

 青空の下で熱唱する山下久美子(右)=ラゾーナ川崎(撮影・西岡 正)
 青空の下で熱唱する山下久美子(右)=ラゾーナ川崎(撮影・西岡 正)

 デビュー30周年を迎えた歌手の山下久美子(51)が19日、神奈川・川崎ラゾーナでミニライブと自身初の握手会を開催し、5年ぶりに音楽活動を本格的に再開させた。新アルバム「手をつなごう」の発売記念イベントで山下は、2000年に父親を明かさずに出産し女手ひとつで育ててきた、小学4年の双子の娘への思いを告白。「あの子たちなしでは生きていけない」とママの顔をのぞかせた。

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 5年ぶりにCDを発売して音楽活動を本格的に再開させた“ママさんシンガー”は、ファン2500人を前に感慨深げ。80年代には、派手な衣装と激しいステージで、ファンを熱狂させる“総立ちの久美子”と呼ばれた山下も今や50代。「30年たって歌ってられるのは、みなさんのおかげで感謝です」と頭を下げた。

 父親を公表せず、00年に双子を出産した。以降、シングルマザーとして子育てに奮闘してきたが、再びマイクを握ることになり「歌は好きなので、ストレス解消にもなります。子どもたち中心の生活で、たまっているものもありますし」と素直な気持ちを明かした。

 もちろん、双子の姉妹も母親をバックアップ。「娘たちは気をつかって『ママの歌ステキ』と言ってくれます。好きなこと見つけて輝いてくれるのが、一番の願い」とまな娘を思うと自然と表情が緩んだ。

 新アルバムの表題曲「手をつなごう」の歌詞には、2人の名前である『ひかる』『あかね』のフレーズを入れて、愛情を表現。「子どものパワーはすごいので、負けないように楽しい時間を過ごしたい」と母と歌手の両立を誓った。

 活動再開にあたり5年ぶりにリリースした新アルバムは、表題曲以外はセルフカバー曲。97年に離婚した歌手・布袋寅泰(48)が手掛けた楽曲も多数収録されている。「曲は、いつ聞いてもいい曲。(新アルバムの)お話は(布袋に)行ってると思います。ナイショでしたら怒られるので」と元夫についても笑顔で振り返った。

 まさに母は強し。総立ちの久美子が、歌手として、母親として、今度は“両立の久美子”となる。






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