経済産業省の人事で、国家公務員制度改革の推進を主張してきた同省官房付の古賀茂明氏(54)に対し、民間企業への出向が打診されていたことが20日、分かった。改革派官僚を追い出す狙いの人事ではないかとの見方も浮上、省内で波紋が広がっている。
直嶋正行経産相は同日の閣議後会見で、古賀氏に対する打診があったことを認めたが、改革派官僚を狙い撃ちした人事との見方を否定した。
古賀氏は、昨年12月まで国家公務員制度改革推進本部事務局の審議官だった。経産省に復帰後の今年6月に、「民主党は天下り根絶の具体策は特に講じていない」などと批判する論文を、異例の実名の形で経済誌に寄稿していた。
毎日新聞 2010年7月20日 19時12分