白鵬、輝く４１連勝！自粛の金色まわし“解禁”も

全勝をキープし引き揚げる白鵬 Photo By スポニチ

　大相撲名古屋場所９日目は１９日、愛知県体育館で行われ、横綱・白鵬が鶴竜との全勝対決を寄り切りで制し、初場所１４日目から続く連勝を４１に伸ばした。次なる目標として、昭和以降では３位の記録となる横綱・大鵬の４５連勝を目指すことを宣言。また今場所は自粛している金色まわしを終盤戦で使用する意向であることが判明した。優勝争いは全勝の白鵬と豊真将を、１敗の鶴竜、２敗の琴欧洲が追う展開となった。 【取組結果】

　白鵬の強さに揺るぎはなかった。前日の時天空戦はヒヤリとする場面もあったが、ここまで全勝と勢いに乗る鶴竜に圧倒的な力の差を見せつけた。「相手は調子いいからね。でも、その上に私の方がいる」と気持ちにも余裕があった。

　どんなに調子の良い相手にも、同じ気持ちで土俵に立つ。鶴竜は先場所の対戦の立ち合いで変化していたが「受けていこうという感じ。データよりもいい相撲を取るだけ」と意識はしなかった。流れで右四つの形になると、巻き返しを狙う相手の動きを、その都度脇を締めてはねのけた。最後は左手でまわしをつかみ、力強く寄り切った。

　賭博問題に揺れる名古屋場所。自身も軽微ながら花札賭博に関与し、横綱として責任を痛感している。反省の気持ちを込めて、先場所は１４日目から使用した金色まわしを自粛。しかし、関係者には「今場所も金色まわしを使う」と話している。

　先場所も優勝決定後に締めていることから、３場所連続優勝を果たした後にも、再び黄金に輝く横綱が土俵上で見られることになりそうだ。

　初場所から続く連勝は４１に伸びた。支度部屋で右手の人さし指を立ててこう言った。「大鵬関に並ぶことですね。今まで、いろいろかわいがってもらったので、並ぶことで恩返しができると思う」。次なるターゲットは昭和以降で３位の記録となる大鵬の４５連勝。順当なら１３日目に並ぶことになるが、全くスキのない横綱にとって、その壁は高くなさそうだ。

[ 2010年07月20日 ]