神奈川県の公金詐欺事件で詐欺罪に問われた旧税務課職員2人の初公判が14日、横浜地裁(秋山敬裁判長)であり即日結審した。元主幹の吉田伸一(59)、元副主幹の木村仁(50)両被告は起訴内容を認め、検察側は吉田被告に懲役5年、木村被告に同4年を求刑した。判決は8月25日。
論告などによると、両被告は04年3月~05年3月ごろ、納品がないにもかかわらず、文具店2社から事務用品や書籍などを購入したとする支出命令票を出納部署に17回提出。2社の口座に振り込ませ、県から計約4100万円をだまし取ったとされる。うち1750万円分を2社から図書券で受け取り換金、パチンコ代などに流用した。【松倉佑輔】
毎日新聞 2010年7月14日 21時59分