高知市内のパチンコ店駐車場で車内に放置された乳児が熱中死した事件で、重過失致死罪に問われている高知市桟橋通4、無職、山崎ひかり被告(26)の初公判が12日、高知地裁(安西二郎裁判長)であった。山崎被告は「間違いありません」と起訴状の内容を認めた。
検察側は「自力で車内から脱出できない乳児を置き去りにした責任は重い」として、山崎被告に禁固2年を求刑。弁護側は「前科は無く、被告自身が一番後悔している」と述べ、執行猶予付き判決を求め結審した。判決は29日。
起訴状によると、山崎被告は5月12日午前11時15分ごろ、同市東雲町のパチンコ店駐車場で、45分以上にわたり乗用車のエンジンを切り、窓を閉めた状態で車内後部座席のチャイルドシートに長男の隼ちゃん(生後6カ月)を残して同店に入り、熱中症を起こして死亡させたとされる。【倉沢仁志】
毎日新聞 2010年7月13日 地方版