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語らい・だんらん… 大学生、強制送還された家族撮影

2010年7月20日18時14分

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写真:焦春柳さん焦春柳さん

 在留資格を取り消され、中国に強制送還された家族を撮り続けた大阪の大学生、焦春柳(ジャオ・ツゥンリョウ)さん(22)の写真展が、大阪府豊中市で開かれている。作品には、離ればなれになった家族との楽しい思い出が詰まっている。

 展示されているのは、一緒に暮らしていたころの家族の日常生活や在日外国人の子どもたちなど26点。

 中国・黒竜江省生まれ。母親が残留孤児の子どもで1997年、9歳のときに来日した。家族5人とともに大阪で暮らしていた2002年、「日本人と血縁関係はない」と入管に国外退去を命じられた。

 一家は取り消しを求めて提訴。父親は収容され、母親は体をこわした。焦さんは定時制の高校に進学し、昼間は工場で働いた。不法滞在者と思われるのが怖くて、周りにとけ込めなかった。そんな折、写真部の顧問に入部を勧められた。「『自分の居場所が見つかる』と聞いて、本当にそうならいいなと思った」

 妹と母の語らい、居間での家族のだんらん……。家族の様子を撮り続けた。06年に最高裁で敗訴が確定し、父母ら3人は帰国。焦さんと妹は学校に通っていたため、入管に毎月出頭することを条件に一時的に滞在が認められる「仮放免」となり、昨年2人は在留特別許可を得た。

 家族がいなくなってからは、外国にルーツのある子どもたちを撮るようになった。「自信が持てず、不安を感じている子に『君は愛されるために生まれてきたんだよ』と伝えたい」

 31日まで豊中市玉井町のとよなか国際交流協会(06・6843・4343)。無料。(小林裕幸、山田理恵)

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