「超獣幻装!!」
「出たナ、淫怪人!女の子タチ、返セ!」
「やーだよっ。あの子達も私のモデルコレクションに入れちゃうんだから!」
「飛んで火に入る夏のバカ。
あなた達もついでに、このキスミちゃんのコレクションに入れてあげちゃうわ!」
「バカって言ったナ!絶対に許さないヨ!」
某海水浴場にて、若い女性が次々と失踪していく事件が発生。
海難事故にしては余りに多すぎる件数にダーククロスの影を見た勇たちは、調査に乗り出していた。
そして、個別調査中のジョウの前に、淫水魔が姿を現していた――。
「行くゾォッ!!」
足場の悪さをものともせず、突進するジョウ。
だが、キスミと名乗った淫怪人は、遥か後方に飛びすさってエンジェルライオンのパンチを避ける。
「おっとっと、危ない危ない」
「ムムッ・・・」
「あっかんべー。ほらほら、私はここよー
悔しかったら追いかけてきなさい、バーカバーカ!」
あまりといえばあんまりな、子供じみた挑発。
だが、子供のような感性を持つジョウを誘い出すには、十分であった。
「にゃロー!」
海中に沈んだキスミを追って、水柱を上げるジョウ。
「・・・アッ!
その子達は!!」
ジョウを待ち構えていたのは、キスミ一人ではなかった。
ゆらゆらと髪の毛をゆらめかせるキスミの周囲には、水着姿の少女たち。
それも、目と口を革ベルトのようなもので拘束され、塞がれている少女たちが控えている。
「ふっふっふ・・・どう?私のコレクション達。
水の中でこの子たちに勝てるかしらね、エンジェルライオン!」
それは、失踪した少女たちだった。
何らかの方法で洗脳され、キスミに付き従わされているらしい。
「例によっテ、君を倒せバ元に戻るんだろーネ!
だったら負けてらんないサ!
負けてらんなイ・・・んだけド!」
「・・・んだけど?」
「ボク泳げないんだっター!
し、しんじゃウーっ!」
***
「やーい、バーカバーカバーカ!
ま、安心しなさいよ。
私のコレクションになればすいすい泳げるようになっちゃうからさ!
さ、お人形たち、エンジェルライオンを確保しなさい!」
キスミの号令で、4人の少女がジョウに群がる。
水中を自在に移動するその能力は、明らかに人間離れしていた。
「ワッ、ちょっト、放してってバぁ!
ヤバヤバ、沈ム、沈ムーッ!」
マスクのおかげで酸欠の心配こそないものの、身動きの取れないジョウ。
あっという間に少女達に取り押さえられ、キスミの前に連行されてしまう。
「ふっふっふー。
せっかくの良いプロポーション、そぉんな野暮ったい格好してちゃ勿体ないわねぇ。
んー、どうせならこのスーツを基に改造してあげよっかなぁ・・・ふっふっふ」
「カイゾウ?
何だか分かんないけド止めロォ!」
「やめなーい。
さ、いいから後は私に任せて、あなたは人形になっちゃいなさい、エンジェルライオン!」
「止メ・・・あウッ!?」
抵抗する暇もなく、視界が何かに塞がれる。
一瞬の後、ジョウの意識は闇に沈んでいった――。
***
「ふう・・・おっかしいなぁ。
またジョウに連絡つかないよ。
何処かでサボって遊んでるんじゃないかと思ったけど・・・」
そこまで言いかけ、勇は、音もなく後ろから迫ってきた気配を察知する。
「誰っ!」
声もかけず、一直線に自分に向かってくる気配。
九割九分ダーククロス。
経験からそう判断し、威嚇のために強い語気で言い放つ。
「えっ・・・」
だが、そこに居たのは――
「ジ・・・ジョウ!?」
To Be Continued ・・・