望 〜都の空から
東京の魅力や四季の彩り、さらに課題も空撮で紹介します
【政治】民主代表選、8年ぶり本格型 「一般票」がカギ2010年7月20日 朝刊 民主党が九月に実施する代表選は、八年ぶりに一般党員・サポーターが投票に参加する本格的な選挙になる。党員・サポーター票で全体の約四分の一を占めるだけに、その投票行動が勝敗を左右することにもなりそうだ。 代表選は、九月五日投票を軸に調整が進んでいる。 党規約などによると、代表選の有権者は党所属国会議員、地方議員、党員・サポーター。しかし、任期途中で代表が欠けた場合、党員・サポーターが参加せずに両院議員総会で代表を選出できるとの例外的な規定がある。 一九九八年の結党以来、十三回代表選が実施されたが、党員・サポーター投票が行われたのは鳩山由紀夫代表(当時)の任期満了に伴う二〇〇二年だけ。 これ以外は、国政選挙大敗などを受けた代表辞任に伴い、党員・サポーター投票抜きの例外規定で代表を選出したり、無投票で現職を再選したりしてきた。「〇二年以来、本格的な代表選をやっていない」(幹部)のが実情だ。 今回は任期満了型の代表選となる。菅直人首相のほか、復権を狙う小沢一郎前幹事長サイドからの候補者擁立が有力視されている。選挙戦に突入すれば、八年ぶりに党員・サポーター投票が行われる運びだ。 具体的には、国会議員(四百十二人)一人当たり二ポイント、地方議員に計百ポイント、党員・サポーターに計三百ポイントが割り振られ、ポイント総数の過半数を得た候補者が当選する。 約四分の一を占める党員・サポーター登録は五月末に締め切られたが、党内では小沢氏サイドがサポーター集めで先行しているのではないか、との観測も流れる。 ただ、小沢氏は「政治とカネ」問題を抱え、首相にしても参院選惨敗の傷は癒えていない。党員・サポーターの心を引きつけるのに双方とも苦労しそうだ。 (高山晶一)
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