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就職融資金詐欺、被告に懲役1年

2010年07月16日

 解雇や雇い止めで住居を失った人らを支援する国の就職安定資金融資制度を悪用し、労働金庫から計約700万円をだましとった詐欺事件で、詐欺罪に問われた大分市の土木作業員西郷勝彦被告(51)の判決公判が15日、大分地裁であり、開発礼子裁判官は「従属的立場だったが、共犯者を紹介するなど不可欠な役割を果たした」として懲役1年(求刑懲役1年6カ月)を言い渡した。

 判決で開発裁判官は、西郷被告が具体的な犯行内容を知らなかったとはいえ、世話になっていた大分市の指定暴力団山口組系元組幹部野崎征行被告(65)=詐欺罪で公判中=の指示に従って不動産仲介業者や実行役の確保に当たり、重要な役割を果たしていたと指摘した。「共犯者の紹介はしたが、詐欺とは知らなかった」とする弁護側の主張を退けた。

 判決によると、西郷被告は派遣業者や不動産業者らと共謀し、2009年8月〜今年2月にかけて、同制度を悪用し大分市内の労働金庫から計706万円をだましとった。

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