韓国・ヨンジョン中学校の1年生44人が18日、田川市立伊田中学校(猪上雅博校長)を訪れ、同校の生徒と交流した。
ヨンジョン中の金光燮(キムグァンソプ)理事によると同校は、2003年に全羅南道宝城(ポソン)郡に発足した私立学校で、さまざまな体験学習に力を入れている。生徒たちは「日本体験学習」という授業の一環で、11-19日の予定で熊本県阿蘇市や大分県別府市などを訪問。金理事と市民団体「田川未来塾」の植木康太塾長が親交を深めている縁で、田川市の中学校も訪れた。
この日は、「アジアの未来を語ろう」と題し、日韓の生徒がそれぞれ意見発表。伊田中3年の西部聖志郎さん(14)は、自分たちで描いた日韓の地図を見せ、「両国はこんなに近い。海中トンネルで結べば経済的なつながりができる」と提案した。一方、ヨンジョン中の金守志(キムスジ)さん(13)は「服や住居など日韓の文化を持ち寄って、新たな文化を築く可能性を秘めている」。林大鉉(イムデヒョン)さん(13)は「アジア全体の経済発展のためにも日韓が経済で協力を図るべきだ」などと話した。
=2010/07/20付 西日本新聞朝刊=