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金賢姫元工作員が来日
このニュースのトピックス:北朝鮮拉致事件
1987年の大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員(48)が20日早朝、東京・羽田空港経由で来日した。日本政府の招聘(しょうへい)によるもので、事件以来初の海外渡航となる。23日まで滞在し、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の両親ら拉致被害者家族と面会する。
日本での滞在日程は警備上の問題を理由に一切、非公開となる見通し。新潟経由での入国なども検討されたが、警備上の理由から見送られた。
金元工作員は北朝鮮で81〜83年、拉致被害者の田口八重子さん=同(22)=と暮らし、日本語教育を受けた。韓国で昨年3月、田口さんの長男、飯塚耕一郎さん(33)と兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(72)と面会を果たしている。
また、面会後には田口さんと暮らしていた時期に「めぐみさんに会った」とも証言。今回の訪日は、めぐみさんの父、滋さん(77)と母、早紀江さん(74)に直接、めぐみさんと会った詳しい状況を伝えるのが主な目的だ。耕一郎さんら田口さんの家族にも再度面会する予定。
日本では入管難民法で1年以上の懲役や禁固刑が確定した外国人の入国が認められておらず、韓国で死刑が確定し、特別赦免された金元工作員も該当する。しかし、今回は千葉景子法相が「特別上陸許可」を出して入国が認められた。日本の警察当局による事情聴取も見送られる見通し。