高木マニア堂

何となく思いついたこと、目についたことをツラツラと…。

222:プロレスとお笑いの深い深いカンケイ

ノンセクション2010年07月18日 09:00 | フォルダ : 

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      <2009年12月=東スポ携帯サイトより>

「笑点とプロレスの共通点は?」なる質問があったとすれば、大抵のオトナは「どちらも後楽園ホールに縁が深い」と即答することだろう。

 最近、某地方紙に掲載されていた桂歌丸(現・笑点司会)のエッセーを読み、45年もの歴史を誇る国民的番組「笑点」の誕生に、プロレス中継が深く関わっていたことを知った。

 日本テレビの金曜午後8時からのプロレス中継は「ディズニーランド」との隔週放送だった。金曜8時に毎週放送されるようになったのはディズニーランド終了後の1968年2月から。それまで、ディズニー放送週には午後10時30分からの45分枠でプロレス中継が放送されていた(それも1961年から)。

 よく「毎週、テレビにかじりついて力道山の空手チョップに興奮していた」なんて供述する人もいるが、プロレス中継が毎週、楽しめるようになったのは、力道山時代の末期からなのだ。

 と、なるとプロレス中継が午後8時から放送される週には、午後10時30分からの枠に穴が開くことになる。ほぼ慢性的に枠を埋める番組を探していた日テレ側に企画を売り込んだのが、当時、新進気鋭の立川談志。そこで65年3月か
らスタートしたのが大喜利を中心に据えた笑点の前身「金曜夜席」だった。

 本業である落語ではなく、大喜利を中心に据えて番組を編成したのは、長い噺がCMで中断されないため。民放ならではの苦肉の策だったとか。

 プロレスとお笑いのつながりはそれだけではない。昭和30年代を代表するお笑い番組「お笑い三人組」(NHK)も、元をただせば54年、日本テレビの開局1周年記念番組がきっかけだ。

 何かの手違いで、急きょ30分枠がまるまる空いてしまい、その大ピンチを三遊亭小金馬(現・四代目金馬)、一龍齋貞鳳江戸家猫八らが即興で「いんちきプロレス」なるコントを演じて乗り切ったところ、これがどのプログラムよりも、正力松太郎氏はじめ、局上層部にバカ受け!

 正力氏の大号令でただちにこのトリオを主役とした「青春カレンダー」なる番組が日テレでスタート。このトリオをNHKがまんまと奪い取る形でスタート(当初はNHKラジオ番組として)したのが「お笑い三人組」だったとか。

 プロレスその物が、まだ日本に定着して、日の浅い時期。三人組がどのような「いんちきプロレス」を演じ、笑いをとったのか? 非常に興味深い。

 一見、何ら接点のなさそうなプロレスとお笑いは、何とも奇妙な深い因果関係で結ばれている。

 プロレス中継が地上波のゴールデンタイムから姿を消して久しいが、なぜかモノマネ番組や「アメトーーク!」など、バラエティ番組では、むしろプロレスがネタにされ、いじられる傾向は増加している。

 最近も高山善廣と鈴木みのるが「とんねるずのみなさんのおかげでした」で大暴れする姿が話題を呼んだが、あれも実は「プロレスの王道中の王道」なのだ。

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