iPhone4の受信感度問題で記者会見する米アップルのジョブズCEO=16日、カリフォルニア州クパチーノ(AP=共同)
【ニューヨーク共同】米電子機器大手アップルが、新型携帯電話「iPhone(アイフォーン)4」の受信感度が悪化する問題に関して、全メーカーに共通の課題であるという認識を示したことに、他メーカーの反発が広がっている。
欧米の高機能携帯電話(スマートフォン)市場で首位のブラックベリーを製造するカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)は「自社の問題から顧客の目をそらせるのが狙い」と批判。アップルは対策としてケースの無償提供を決めたが「ブラックベリーにケースは必要ない」とした。
米メディアによると、iPhone4が採用した本体の外枠をアンテナとする設計について、米通信機器大手モトローラは、受信感度の問題を起こす可能性があるため採用を見送っていたことを明らかにした。台湾のHTCとフィンランドのノキアは持ち方が感度に影響する可能性は認めたが、ノキアは実用上の影響が出ないように設計しているとした。