ある者は羨望のまなざしで読み、ある者は共感して泣き、ある者は主人公に対する苛立ちを露わにし、ある者は傷口をえぐられたと叫ぶ……。29歳のモテない男・藤本幸世に訪れたモテ期を描き、非モテ男性どころか、それなりにモテてきたはずの男性や、女性層まで巻き込んで大ヒット作となったマンガ「モテキ」が、いよいよドラマ化。7月16日よりテレビ東京系列で放送開始されます。
童貞のまま成人し、夢のない20代を終えようとしていた藤本幸世に突如モテ期がやってくる! 高女子力の読者モデル系・土井亜紀、ボーイッシュなサブカル系女子・中柴いつか、小悪魔的な小宮山夏樹、姉御肌の元ヤンバツイチ・林田尚子という4人の女性たちとの関わりのなかで、幸世は何を見つけるのか……。久保ミツロウ原作の大ヒットマンガを、「深夜ドラマ番長」の異名を持つ大根仁が映像化。第1回は7月16日0時12分より放送予定。
今回は放送開始を前に第1話をいち早く見ることができる完成発表会へ。出演者、監督のコメントと併せて、原作「モテキ」がドラマとしてどう生まれ変わったかチェック! 独断と偏見でその見どころを選びました。
【生々しすぎる幸世】
ドラマ化に当たって一番気になっていた主人公・藤本幸世の再現度。大根仁監督が「ビジュアルからして幸世」と太鼓判を押すとおり、森山未來さんの幸世は原作そのものですが、イケメンにあの「モテない・冴えない・思考が暗い」の幸世が演じられるのか? そんな厳しい目で第1話を見ましたが、結論から言えば目を背けたくなるレベルの生々しさ。妄想部分のテンションの高さと裏腹の、ヒロインの一人・土井亜紀とのやりとり部分の精気のなさ……。こんなにモテなそうなイケメンを見られるのは「モテキ」だけです。
主人公・藤本幸世役の森山未來さん。ヘタレな幸世を演じたこともあり、「こうして(女性陣4人と)並んでいるだけで脇汗がひどい」と押され気味?
【リアルすぎる幸世の部屋】
サブカル文化系の匂いがする幸世ですが、ドラマで再現された彼の部屋は何ともリアル。小物から雑誌にいたるまで、文化系男子の生活臭が濃厚に漂ってきます。回想シーンでの15歳の幸世の部屋も含め、「よくぞここまで」という現実感。コマ送りでアイテムをひとつひとつチェックして、幸世と語り合いたくなります。
【野波麻帆さんのパンツ姿…】
さすがは深夜枠。会見で土井亜紀役の野波麻帆さんが「自分のパンツ姿がスクリーンに映し出されて恥ずかしかった」と語っています。あとは言わなくてもわかりますよね。
土井亜紀役の野波麻帆さん。当初は夏樹役をやりたいと思っていたそうですが、大根仁監督に「野波さんはマジメすぎるから、土井亜紀なんだよ」と言われ、今ではすっかり土井亜紀。
【そして、谷間も…】
さすがは深夜枠。今から「モテキ」のカメラマンをやりたいのですが、誰に頼めばいいんでしょうか。
【贅沢すぎるカメオ出演】
主要キャストも豪華ですが、ゲスト的に登場するキャストの贅沢さも注目ポイント。番宣でもちらっと映っていますが、第1話では石田純一さんが大変トレンディな形で出演しており、会場の笑いを誘っていました。この日の会見の司会も務めたテレビ東京アナウンサーの繁田美貴さんも第1話に登場。また、撮影期間にアップされた写真には杉作J太郎さんや掟ポルシェさんの名前も。小ネタ的な出演者陣が厚く、目が離せません。
司会で登場した繁田美貴アナ。本編で見つけてください。
【女神輿】
幸世の脳内でモテ期到来を告げた女神輿。サイトやポスターなどでも使われており、すでに目にした人も多いかと思いますが、ドラマ内で見るとさらにインパクト大。なお、撮影現場では「(担いでいる女性モデルの皆さんが)どんどん悲痛な表情になっていって、『頑張れ! 頑張れ!』と叫んでいたら、次の日から声が出なくなってしまった」(森山未來)なんて状況だったそうです。
【30歳前後の文化系を狙い撃ちする選曲】
原作でサブタイトルに実在の楽曲名を使っていたことは有名ですが、ドラマの選曲も秀逸。第1話だけでも大変くすぐられるラインナップが炸裂しています。とりわけ、原作第1話のサブタイトルにもなっているあの曲……マイクを用意しておいてください。
【途中から飲んでたらしい野波麻帆さんの演技】
原作第1話でも登場した野外フェスのシーン、もちろんドラマでも登場しますが、土井亜紀役の野波麻帆さんは「楽しくて、途中から(お酒を)飲みたくて飲みたくて……」、結局飲んでいたそうです。フェスらしい演技です。
【一緒に飲んでいたらしい監督の演出】
飲んでいたのは野波さんだけでなく監督もだそうです。フェスらしい演出です。
脚本も務めた大根仁監督。「誰か1人くらい付き合えたらいいなと思ってたけど、まったくそんな雰囲気になっていないことが(会見の様子で)おわかりいただけたのではないかと」と、惜しくもモテ期は来ず。
【2話以降はほとんど突っ立ってるだけだという幸世】
今回上映されたのは第1話だけですが、第2話から本格的に登場する中柴いつか役を演じた満島ひかりさんによると、「第1話のフジくん(藤本幸世=森山未來)はワーワー喋ってますけど、第2話とか突っ立ってるだけなんですよ(笑)」とのこと。2話以降の幸世のヘタレっぷりを想像すると、今から楽しみで涙が止まりません。
【腰を痛めるほど頑張っている満島ひかりさん】
一方、満島さんはというと「監督に『もっとテンション上げて!』と言われて、よくわからない感じになって、家に帰って腰痛くなって(笑)」というほど頑張っているそうです。「私に注目してください! 森山くんは何もやってないですから(笑)」と会場を沸かせた満島=いつかのドラマでの活躍が今から楽しみでなりません!
【第2話の楽しそうなシーン】
そんないつかちゃん大活躍の第2話ですが、もちろんあの楽しそうなシーンも再現されているようです。次回予告で布団がめくられた瞬間、僕のなかでいろいろなボルテージが上がりました。
中柴いつか役の満島ひかりさん。最初は大根仁監督のことを「なんだこいつ」と思っていたそうですが、最近は「大根さん、いいじゃん」と思っているそうです。
【土井亜紀、小宮山夏樹のコーディネート】
実は、土井亜紀と小宮山夏樹に関しては衣装もそれぞれを演じた野波麻帆さんと松本莉緒さんが自ら担当しています。土井亜紀、夏樹がどんなふうに再現されるか、衣装も要チェック!!
【プライベートから夏樹になった松本莉緒さん】
さらに、小宮山夏樹役の松本莉緒さんは「アクセサリーから何からほぼすべて自分で考えて自分で用意するということだったので、なら、プライベートから夏樹になってしまえ」と普段から夏樹になって行動してたそうです。すっかり夏樹になった松本さんを早く見たいです。
小宮山夏樹役の松本莉緒さん。大根監督によると「ちょっと天然の魔性のもの」を持っているとのこと。
【育ちの良さを隠して演技している菊地凛子さん】
これに対して、「(日頃怒鳴られている)プライベートとは逆転した役で爽快」と話すのは、ちょっぴり怖い元ヤン・林田尚子役の菊地凛子さん。監督に「本物(のヤクザ)っぽいから、あくまでヤンキーでやってくれ」と言われたそうですが、「一応私、育ちはいいので、育ちを隠すために一生懸命やってる(笑)」そうです。結果的に「今までに見たことないような活き活きとした、活魚のような」演技になっているそうです。活魚のような菊池=林田、テレビで見られる日が楽しみです。
林田尚子役の菊地凛子さん。「本物っぽい」と言われて「お母さんに申し訳ない(笑)」と思っているそうです。
【ドラマ独自のアレンジ】
原作の雰囲気に忠実に作られているドラマ「モテキ」ですが、脚本面ではドラマ独自のアレンジも。第2話でも、幸世といつかちゃんの旅にちょっと手が加えられているようです。原作に対するアレンジというと、抵抗を感じる方もいると思いますが、このデートアレンジはむしろ心くすぐられます。早く見せてください。というか、そのデート、僕にもさせてください。
【当日は実況すると宣言している原作者】
この日、残念ながら会場に来ることができなかった原作の久保ミツロウ先生。当日は「鬼のように実況してやる」とTwitterで呟いています。ドラマ「モテキ」のアカウントなどもあるので、Twitterで呟きながらも盛り上がれそうなのも見逃せません。
(取材・撮影/H14小林蛙)
童貞のまま成人し、夢のない20代を終えようとしていた藤本幸世に突如モテ期がやってくる! 高女子力の読者モデル系・土井亜紀、ボーイッシュなサブカル系女子・中柴いつか、小悪魔的な小宮山夏樹、姉御肌の元ヤンバツイチ・林田尚子という4人の女性たちとの関わりのなかで、幸世は何を見つけるのか……。久保ミツロウ原作の大ヒットマンガを、「深夜ドラマ番長」の異名を持つ大根仁が映像化。第1回は7月16日0時12分より放送予定。
今回は放送開始を前に第1話をいち早く見ることができる完成発表会へ。出演者、監督のコメントと併せて、原作「モテキ」がドラマとしてどう生まれ変わったかチェック! 独断と偏見でその見どころを選びました。
【生々しすぎる幸世】
ドラマ化に当たって一番気になっていた主人公・藤本幸世の再現度。大根仁監督が「ビジュアルからして幸世」と太鼓判を押すとおり、森山未來さんの幸世は原作そのものですが、イケメンにあの「モテない・冴えない・思考が暗い」の幸世が演じられるのか? そんな厳しい目で第1話を見ましたが、結論から言えば目を背けたくなるレベルの生々しさ。妄想部分のテンションの高さと裏腹の、ヒロインの一人・土井亜紀とのやりとり部分の精気のなさ……。こんなにモテなそうなイケメンを見られるのは「モテキ」だけです。
主人公・藤本幸世役の森山未來さん。ヘタレな幸世を演じたこともあり、「こうして(女性陣4人と)並んでいるだけで脇汗がひどい」と押され気味?
【リアルすぎる幸世の部屋】
サブカル文化系の匂いがする幸世ですが、ドラマで再現された彼の部屋は何ともリアル。小物から雑誌にいたるまで、文化系男子の生活臭が濃厚に漂ってきます。回想シーンでの15歳の幸世の部屋も含め、「よくぞここまで」という現実感。コマ送りでアイテムをひとつひとつチェックして、幸世と語り合いたくなります。
【野波麻帆さんのパンツ姿…】
さすがは深夜枠。会見で土井亜紀役の野波麻帆さんが「自分のパンツ姿がスクリーンに映し出されて恥ずかしかった」と語っています。あとは言わなくてもわかりますよね。
土井亜紀役の野波麻帆さん。当初は夏樹役をやりたいと思っていたそうですが、大根仁監督に「野波さんはマジメすぎるから、土井亜紀なんだよ」と言われ、今ではすっかり土井亜紀。
【そして、谷間も…】
さすがは深夜枠。今から「モテキ」のカメラマンをやりたいのですが、誰に頼めばいいんでしょうか。
【贅沢すぎるカメオ出演】
主要キャストも豪華ですが、ゲスト的に登場するキャストの贅沢さも注目ポイント。番宣でもちらっと映っていますが、第1話では石田純一さんが大変トレンディな形で出演しており、会場の笑いを誘っていました。この日の会見の司会も務めたテレビ東京アナウンサーの繁田美貴さんも第1話に登場。また、撮影期間にアップされた写真には杉作J太郎さんや掟ポルシェさんの名前も。小ネタ的な出演者陣が厚く、目が離せません。
司会で登場した繁田美貴アナ。本編で見つけてください。
【女神輿】
幸世の脳内でモテ期到来を告げた女神輿。サイトやポスターなどでも使われており、すでに目にした人も多いかと思いますが、ドラマ内で見るとさらにインパクト大。なお、撮影現場では「(担いでいる女性モデルの皆さんが)どんどん悲痛な表情になっていって、『頑張れ! 頑張れ!』と叫んでいたら、次の日から声が出なくなってしまった」(森山未來)なんて状況だったそうです。
【30歳前後の文化系を狙い撃ちする選曲】
原作でサブタイトルに実在の楽曲名を使っていたことは有名ですが、ドラマの選曲も秀逸。第1話だけでも大変くすぐられるラインナップが炸裂しています。とりわけ、原作第1話のサブタイトルにもなっているあの曲……マイクを用意しておいてください。
【途中から飲んでたらしい野波麻帆さんの演技】
原作第1話でも登場した野外フェスのシーン、もちろんドラマでも登場しますが、土井亜紀役の野波麻帆さんは「楽しくて、途中から(お酒を)飲みたくて飲みたくて……」、結局飲んでいたそうです。フェスらしい演技です。
【一緒に飲んでいたらしい監督の演出】
飲んでいたのは野波さんだけでなく監督もだそうです。フェスらしい演出です。
脚本も務めた大根仁監督。「誰か1人くらい付き合えたらいいなと思ってたけど、まったくそんな雰囲気になっていないことが(会見の様子で)おわかりいただけたのではないかと」と、惜しくもモテ期は来ず。
【2話以降はほとんど突っ立ってるだけだという幸世】
今回上映されたのは第1話だけですが、第2話から本格的に登場する中柴いつか役を演じた満島ひかりさんによると、「第1話のフジくん(藤本幸世=森山未來)はワーワー喋ってますけど、第2話とか突っ立ってるだけなんですよ(笑)」とのこと。2話以降の幸世のヘタレっぷりを想像すると、今から楽しみで涙が止まりません。
【腰を痛めるほど頑張っている満島ひかりさん】
一方、満島さんはというと「監督に『もっとテンション上げて!』と言われて、よくわからない感じになって、家に帰って腰痛くなって(笑)」というほど頑張っているそうです。「私に注目してください! 森山くんは何もやってないですから(笑)」と会場を沸かせた満島=いつかのドラマでの活躍が今から楽しみでなりません!
【第2話の楽しそうなシーン】
そんないつかちゃん大活躍の第2話ですが、もちろんあの楽しそうなシーンも再現されているようです。次回予告で布団がめくられた瞬間、僕のなかでいろいろなボルテージが上がりました。
中柴いつか役の満島ひかりさん。最初は大根仁監督のことを「なんだこいつ」と思っていたそうですが、最近は「大根さん、いいじゃん」と思っているそうです。
【土井亜紀、小宮山夏樹のコーディネート】
実は、土井亜紀と小宮山夏樹に関しては衣装もそれぞれを演じた野波麻帆さんと松本莉緒さんが自ら担当しています。土井亜紀、夏樹がどんなふうに再現されるか、衣装も要チェック!!
【プライベートから夏樹になった松本莉緒さん】
さらに、小宮山夏樹役の松本莉緒さんは「アクセサリーから何からほぼすべて自分で考えて自分で用意するということだったので、なら、プライベートから夏樹になってしまえ」と普段から夏樹になって行動してたそうです。すっかり夏樹になった松本さんを早く見たいです。
小宮山夏樹役の松本莉緒さん。大根監督によると「ちょっと天然の魔性のもの」を持っているとのこと。
【育ちの良さを隠して演技している菊地凛子さん】
これに対して、「(日頃怒鳴られている)プライベートとは逆転した役で爽快」と話すのは、ちょっぴり怖い元ヤン・林田尚子役の菊地凛子さん。監督に「本物(のヤクザ)っぽいから、あくまでヤンキーでやってくれ」と言われたそうですが、「一応私、育ちはいいので、育ちを隠すために一生懸命やってる(笑)」そうです。結果的に「今までに見たことないような活き活きとした、活魚のような」演技になっているそうです。活魚のような菊池=林田、テレビで見られる日が楽しみです。
林田尚子役の菊地凛子さん。「本物っぽい」と言われて「お母さんに申し訳ない(笑)」と思っているそうです。
【ドラマ独自のアレンジ】
原作の雰囲気に忠実に作られているドラマ「モテキ」ですが、脚本面ではドラマ独自のアレンジも。第2話でも、幸世といつかちゃんの旅にちょっと手が加えられているようです。原作に対するアレンジというと、抵抗を感じる方もいると思いますが、このデートアレンジはむしろ心くすぐられます。早く見せてください。というか、そのデート、僕にもさせてください。
【当日は実況すると宣言している原作者】
この日、残念ながら会場に来ることができなかった原作の久保ミツロウ先生。当日は「鬼のように実況してやる」とTwitterで呟いています。ドラマ「モテキ」のアカウントなどもあるので、Twitterで呟きながらも盛り上がれそうなのも見逃せません。
(取材・撮影/H14小林蛙)
こんなくだらないコミックやドラマの制作者の方が、余程悲惨な存在だ。