「はい?」
目の前にいる少年【幾野島 静斗 (いくのしま しずと)】の言葉に、自称;神;は耳を疑った。
神は間違って殺してしまった、静斗を「ネギまの世界に転生してやる」と言った。そして彼の願いを3つまで叶えてやると、言った。
願いが出来たと、言われたので聞いて見れば普通の転生者とは、全然違う願いだった。
一つ目 その世界で誰よりも強い筋肉
二つ目 その世界で誰よりも丈夫な身体
三つ目 一般人に転生させやがれ糞爺
の三つだった。
普通の転生者だったら、ナギの10倍の魔力やラカンの10倍の氣に、約束された勝利の剣(エクスカリバー)、無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)、刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)、王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)を使える様にしてくれ等の願いだ。
「え、えーと魔力とか氣は、欲しく無いの?」
「ほぉ、ネギまっていう漫画には、そんなのがあんのか」
「じゃあエクスカリバーとかは?」
「エクスカリバー?ソ○ルイーターのあのウザイのか?」
神は、転生させる人物を間違った。
彼【幾野島 静斗】は、ネギまを読んだこと無かった
「とりあえず転生させるぞ」
「あぁ」
キューンっと言う音が鳴り、静斗の体が消えていった。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
静斗が眼を覚ました場所は、木々が生い茂っている森だった。
「んだココは?」
「何だ、侵入者と言われ来てみれば魔力も氣も無い、只の一般人のじゃないか」
「まぁまぁ、落ち着けよキティ
もしかしたらアイツは、俺と同じ転生者かも知れねえじゃん」
「!?」
静斗は有り得ない光景を見た。人が飛行機能を持つ機械やロープ等も付けずに、空を飛んでいたのだから
謎の幼女と青年を凝視していると、静斗の周りが光だし鎖らしき物で、静斗の体を縛った
「な!」
「安心しろ、ただ動きを封じただけだ」
「ふんぬ!」
力を込めるとバリンっと鳴り、鎖?が砕け散った。
「「ウソ!?」」
謎の青年【育積 光賀(いくつみ こうが)】と、謎の幼女【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル】は夢でも見ているようだった。
神への願いにより光賀の魔力は、ナギの1000倍になっている。
そして静斗を拘束した鎖は、1000分の1の魔力を込めていた。
それを簡単に砕いた静斗は、光賀の計画の邪魔になる可能性があった。
「その鎖を砕いたっていう事は、裏の関係者だな
大人しく投降するか、今ココで私達と戦うか選べ」
「捕まるのは、めんどくさい事になりそうだから、戦うほうで」
「ほう?小僧がいきがるなよ」
「キティ待て!こいつとの戦いは俺だけでする!」
静斗と光賀は考えていた。
(あの糞爺!一般人に転生させろ、つっただろ!)
(奴は間違いなく、転生者だ!何としてでも、アイツをぶっ殺さないと俺のハーレム計画が台無しになる可能性が高いぞ!仕方ない卑怯だが・・・不意打ちさせてもらうぞ!)
「魔法の射手!!炎の10000矢!!」
「!?」
光賀の放った、10000万という数の炎の矢が静斗に襲い掛かった。
「おい!育積 光賀!そんなの喰らったらアイツは、死んでしまうぞ!」
「すまない・・・キティ、そんなつもりは無かったんだ」
「そうか・・・それなら仕方ない」
2つ目の神への願い【絶対の信頼】が発動した。
この力により光賀の事は、絶対に信頼されている。
転生者を除き、考えると言う思考がある生き物は、光賀の事を絶対に信頼している。
「痛ってえじゃねえか!この野郎!」
「な!生きてるだと!」
静斗は上半身の服が完全に燃やされ、炭になっているが体には傷一つ、無かった。
この世界に来た時に静斗の神への願い【誰よりも丈夫な身体】が発動していた為、静斗の身体は傷一つ無かった。
(あのまま死んどきゃ、楽な物の今度こそ殺してやる!)
「今度はこれだ!クソヤロウ!千の雷!」
「誰がクソヤロウだって!うぉぉぉぉぉぉ!!!」
静斗はその辺の木を引っこ抜き、光賀の放った千の雷にぶつける。
ドーーーーーン!!!と爆音が鳴り響き、光賀の放った千の雷と静斗の投げた木は、お互いに消滅する。
「嘘だろ・・・」
光賀は自身の放った最強の魔法【千の雷】が、只の木に打ち消された事にショックしていた。
「テメェが糞だ!この野郎ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
静斗は打ち消されたと同時に、ジャンプし光賀の頭を殴る。
ドズーーーーーーーーン!!!!!そのまま頭から、地面に直撃した。
光賀は障壁を張っていた為に、何とか生きていた。
「大人しく投降してください!」
「あぁ?」
地面に降りた静斗は、周りを見てみると爆音に反応し、学園中の魔法先生と魔法生徒が集まっていた。
(こいつ等、全員を相手にするのは、めんどくさそうだな)
「おう、分かった」
静斗は大人しく投降した。
あとがき
初めましてキャリオスです。
ココまで読んでくれて、ありがとうございます。
主人公のイメージは、デュラララの平和島 静雄です。
取り合えず宜しくお願いします。