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原油流出止まるも予断許さず (2/2ページ)

2010.7.16 20:22

 試験は続けられており、BPは海底から約4500メートルの貯留槽まで伸びる油井内の圧力を計測中だ。圧力が十分高い数値であれば、油井に損傷がないことを示し、作戦は大きく進展する。海上の船で油を吸い上げる作業を再開し、日量最大950万リットルとされる流出量を漏れなく回収できる。ハリケーンの襲来で作業が中断しても、その間バルブを閉めれば漏れも防げる。

 逆に圧力が弱ければ、油井が破損し、回りの地層に油やガスが漏れている可能性がある。その場合は試験を打ち切り、バルブを開放し原油を逃す。封じ込め作戦は一転して困難な状況に戻ることも予想される。

 初動の遅れが批判され、支持率低下に悩むオバマ米大統領も「明るい兆しだが、まだ試験の段階だ」と慎重な態度を崩さない。

 最終的な封じ込めは2カ所で掘り進められている「救援井戸」の成否にかかっている。これを油井につなげ、泥やセメントを流し込み封印する。救援井戸は8月中旬までの完成を目指すが、失敗は許されない作業だ。

 一方、海上を漂流し、沿岸の湿地や海岸線に漂着し、米史上最大の環境汚染となった原油の除去には数年かかる。「ゴールはまだ先だ」(BP幹部)といえる。

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