5歳の長女を殺害したとして、殺人の疑いで福岡県警に逮捕された無職江頭順子容疑者(34)=同県久留米市=が「娘を洗濯機に入れて回した」などと事件前の虐待について供述していることが14日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、江頭容疑者は、長女萌音(もね)ちゃんの口をテープでふさぎ、両手両足をテープで縛って、洗濯機の中に座らせ、水を入れて数時間放置したり、ふたを閉めてテープで開かないようにしてスイッチを入れて回転させたりしたことが数回ある、と供述。棚の前に立たせて両手を広げた状態で縛り付け、両肩にひもをかけ、水を入れたバケツをつるしたこともあったという。
虐待は、江頭容疑者が2008年に離婚した後に始まり、今年5月末に現在の住所に引っ越した後にエスカレートしたとみられる。理由は「しつけの一環だった」「普通の子に育てたかった」などと供述。取り調べでは「娘に悪いことをした」と泣くこともあるが、首にひものようなものを巻き付けて殺害したとされる容疑については「死ぬと思わなかった」と殺意を否認しているという。
=2010/07/15付 西日本新聞朝刊=