市道冠水、自動通報装置作動せず 岐阜・可児、3人流される集中豪雨で冠水した市道に設置されている、自動通報装置の赤色ランプ=18日午後、岐阜県可児市 集中豪雨による道路冠水で3人が流されたとみられる岐阜県可児市の名古屋鉄道広見線下を通る市道で、可児市に水位異常を知らせるため設置されている自動通報装置が作動しなかったことが18日、分かった。市は「原因は不明で、調査中」としている。 市によると、現場の道路下には、雨水を近くの川に排水するためのタンクとポンプがある。タンクが一定の水位まで達したり、ポンプが故障すると、市に自動的に通報、高架下への入り口に設置された赤色ランプも点灯する仕組み。 市職員が15日午後7時ごろ、現場を点検した際は異常はなかったが、同10分ごろ、ポンプ室にある制御盤から停電を知らせる自動通報がメンテナンス会社にあった。 同8時ごろ、同社社員らが現場に行くと、既に道路は冠水、赤色ランプも冠水し確認できない状態だった。この間、市への自動通報はなかった。 停電後も非常用電源は作動していたとみられるが、市は「川の水も流れてきて、ポンプの排水能力を超えた可能性がある。停電の通報で現場に向かっており、対応に遅れはなかったと考えている」としている。 【共同通信】
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