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激しく縦に横に揺さぶられるみこし=17日夕、久喜市栗橋地区 |
河岸の男たちが担いだとされる八坂神社(久喜市栗橋北)のみこしが17、18日、同市栗橋地区の旧市街地を練った。威勢のいい掛け声とともに、みこしを上下左右にもむ独特の担ぎが披露されると沿道から歓声が起こった。
みこしは例年、栗橋町商工会館の御仮屋から出ていたが、ことしは50年ぶりに八坂神社から出発した。「おいやさ、おいとさ」という掛け声に後押しされ、男たちが豪快に担いだ。
八坂神社のみこしは利根川の舟運が盛んなころの河岸の名残をとどめ、屈強な男たちによる振り立てる担ぎが特徴。江戸末期の作とされ、担ぎ方から「暴れみこし」の名を持つ。17日は本通り1`弱を往復し、18日は旧市街地を一巡した。
八坂神社祭典委員会の斉藤和夫委員長(65)は「八坂神社から出るみこしを見たのは初めて」と感慨無量。みこしを担いだ会社員の男性(35)は「連れの3歳と6歳の子どもに地域の伝統文化を見せられたことだけで満足」と話していた。
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