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【東京】得票分析 民主、全世代でトップ みんな30〜60代、自民上回る2010年7月13日 二十四人が五議席を争った東京選挙区で、民主は蓮舫さんが党派を超えた圧倒的な得票で独走、小川さんも党支持層を固めてダブル当選を決めた。同じく二人擁立した自民は、全国では復調したものの東京では得票率が落ち、中川さん一人の当選が精いっぱい。公明竹谷さんは手堅い組織戦で混戦を抜け出し、みんな松田さんは「支持政党なし層」の後押しで最終議席に滑り込んだ。一方、支持なし層への浸透を狙った共産小池さんは得票を伸ばせなかった。 ◆出口調査蓮舫さんには支持政党なし層32%のほか、自民支持層9%、共産支持層5%も投票しており、民主支持層以外からの票も重ねた。小川さんに投票した支持政党なし層は9%。 都連の全面支援を受けた中川さんには、自民支持層の49%が投票。落選した東海さんへの投票は21%にとどまった。支持政党なし層も中川さん7%に対して、東海さんに投票したのは3%で、中川さんが現職の強みを発揮する一方、東海さんは知名度不足に泣いた。 最終議席に滑り込んだ松田さんには、みんな支持層の73%が投票、支持政党なし層の投票は16%だった。自民支持層6%、国民新支持層10%、たちあがれ支持層13%も投票しており、保守層の受け皿にもなった。 竹谷さんは公明支持層の97%を固めた。次点で落選した小池さんは共産支持層の九割を固めたものの、それ以外への浸透が弱かった。 比例代表では、35%が民主に投票し、最多。続いて自民に20%、みんなには16%が投票した。年代別でも、全年代で民主への投票が最も多かった。みんなは、三十代から六十代までで自民の投票を上回った。 ◆比例代表 みんな躍進 衆院選から2.5倍増政党別に都内での得票率をみると、民主が31%でトップ。自民21%、みんな15%、公明12%、共産8%、社民4%、たちあがれと改革が2%台、創新と国新が1%台で続いた。 〇七年の参院選、昨年の衆院選の比例代表をみると、39%、41%の高率だった民主は今回、10ポイント減と大幅に下げた。全国で大きく議席を増やした自民も26%、25%から低下し、都内では、復調したとはいえない。共産はいずれも9%台だったが微減。公明は12%、10%と下降していたが、歯止めをかけた。 みんなは昨年衆院選の6%から二・五倍増。民主、自民から流れた票の受け皿となったことがうかがえる。新党は伸び悩んだ。 比例の候補者別にみた都内の得票は、民主のジャーナリスト有田芳生さんが六万八千票でトップ。自民の元経済産業副大臣保坂三蔵さん(落選)が六万五千票、自民の元衆院議員佐藤ゆかりさんが五万三千票で続いた。 上位十人のそれぞれの得票総数に占める都内分の割合を比較すると、保坂さんが全体の八割を都内で獲得。次いで共産の党准中央委員田村智子さんが五割強、自民の元防衛政務官秋元司さん(落選)が三割弱だった。 都内の比例代表得票総数六百七万票のうち、候補者名での得票数は百九万票で全体の18%。〇七年の参院選より10ポイント低下して、政党名での投票が大勢になってきたことをうかがわせた。
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