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【社会】

不審物「カチカチ」…実はモールス信号機材 名鉄小牧線3時間ストップ

2010年7月19日 朝刊

 18日午後8時10分ごろ、名鉄小牧線の平安通発犬山行き普通列車の車内で、乗務員が「カチカチ」と音のする持ち主不明の不審物を見つけ、最寄りの名鉄春日井駅(愛知県春日井市)ホームに降ろして警察の出動を要請する騒動があった。乗客が置き忘れたアマチュア無線用のモールス信号機材と分かったが、駅周辺の100世帯が避難し、列車の運行は3時間近く見合わされて上下25本が運休、同15本が3〜7分遅れ、2000人に影響した。駅から半径100メートルの範囲では通行も規制され、物々しい雰囲気に包まれた。

 春日井署によると、不審物とされたのは保冷袋に入った小さな段ボール箱で、機動隊が液体窒素で固めるなどの処理中、一緒に入っていた書類から落とし主は、名古屋市北区の男性会社員(47)と判明。大阪での無線イベントに参加した帰りに置き忘れたという。

 名鉄は運行見合わせの間、小牧−上飯田間でバスによる代替輸送をした。小牧駅で2時間近く足止めされた後、バス輸送を利用した仕事帰りの会社員(22)=春日井市=は「疲れているのに勘弁してほしい。明日も仕事なのに」とぐったりした様子だった。

 

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