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現代の科学者は、数百倍もの倍率を持つ望遠鏡を使って、驚くほど詳細な太陽表面の写真を撮影します。ガリレオの時代の科学者たちがこれを見たら、本当に驚くことでしょう。なおも科学者は、さらに優れた観察方法を見出そうとしています。X線や磁場など、太陽が放射する目に見えない光線をもとらえることができる様々なフィルターを、望遠鏡に装着するのです。この章では、太陽研究の新しい技術によって、黒点に関する私たちの理解がどのように変わったかを見ていきます。さらに、黒点の発生周期について、また黒点が地球に及ぼす既に知られている、あるいは未知の影響について、探求していきます。

現代の望遠鏡
最近の望遠鏡の発達により、天文学者が観測できる対象の範囲は大きく広がりました。ローレンス・リバモア研究所で太陽物理学を研究し、ペルーで天文考古学を研究しているデビッド・ディアボーンは言います。「ガリレオの時代の科学者は望遠鏡を使っていましたが、それは解像度の悪い代物でした。彼らは太陽に黒い部分があるのをはっきり確認しましたが、その細部の構造までは確認できませんでした。現代の望遠鏡は様々な波長を使って天体を観測できますが、ガリレオの時代の人々は自分の目に頼るしかなく、当然、利用できるのは可視光だけでした。現在では、目よりも正確に光線を測定できる装置を使って、可視光線から紫外線赤外線X線γ線といった目に見えない光線の色までを測定しています。」太陽が放射する不可視光線の観測により、科学者は太陽の新たな研究手段を手にしただけでなく、その結果を新しい視点から比較対照する手法も手にしたのです。このような新しい機器を利用することによって、現代の科学者は黒点の謎を解明しつつあります。

 

 

 Visible Light Solar Image  Ultraviolet Solar Image  Xray Solar Image

黒点とは何か
カリフォルニア大学のジョージ・フィッシャーは言います。「黒点が黒く見えるのは、周囲よりも温度が低いためです。強力な磁場によって、太陽内部で起こる対流による熱の移動が妨げられているのです。この磁場は太陽表面よりも下で形成され、コロナにまで達しています。」
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Observatory 1998 The Exploratorium.

このコンテンツは、米国エクスプロラトリアムにより制作されたものを翻訳しました。
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