太陽の中心部で核融合によって生まれたエネルギーは、対流層で起こっている気体の対流によって、太陽の外側部分まで運ばれます。対流層とは、太陽の表面から中心に向かって、半径の20%から30%付近までの層です。対流によって、太陽の中心部からは高温の気体が上昇し、表面に到達して熱を放射します。熱を放出して温度が下がった気体は、再び太陽の中心部に戻っていくのです。
太陽の活動規模を数字で表すのは非常に困難です。太陽はあまりに巨大で高密度なため、中心部で生じたエネルギーが表面に届くのに、5,000万年もかかるのです。
太陽は40億年から50億年にもわたって、光と熱を放射し続けています。太陽の黒点は、太陽の表面上の小さな斑点のように見えますが、実は平均的なものでも地球と同じくらいの大きさがあるのです。
磁場と太陽ダイナモ
太陽は地場を形成していますが、地球と同様に、その地場は、太陽表面を透過して宇宙空間にまで及びます。太陽の磁場は、表面の様々な場所に生じます。強さも不安定で、常に移動し、変化しています。太陽の磁場は、対流層の中や直下で起きている流体の動きによって発生すると考えられています。ディアボーンはこれを「太陽ダイナモ」と呼んでいます。しかし、太陽磁場の発生源は何か、また絶え間なく変化するのはなぜかについては、十分に解明されていません。
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