８月２０日に「再生に向けた意見交換会」…理事会で決定

　日本相撲協会は名古屋場所８日目の１８日、愛知県体育館で理事会を開き、８月２０日に両国国技館で「日本相撲協会再生に向けた意見交換会」を行うことを決定した。

　参加するのは全年寄、十両以上の関取、階級の高い資格者と呼ばれる行司、床山、呼び出し２００人以上で、村山弘義理事長代行（７３）ら３人の外部役員も出席。村山理事長代行は開催の目的を「協会員全体で今、協会が置かれている状況を分析する会」とし、協会幹部が現状を報告し、親方衆らから意見を求めることに。

　開催の背景には「ガバナンス（統治）の整備に関する独立委員会」など外部に改革を委ね、協会内部に情報が入ってこない現状に親方衆の不満が爆発していることがある。場所前には多数の親方が年寄総会を強行する動きも表面化。「親方からやった方がいいという意見があった」と村山理事長代行。独立委員会からの報告などをオープンにすることで、親方衆の不信感をぬぐい去る狙い。

　今後は、定期的に意見交換会を開く意向で協会と独立委員会の風通しをスムーズにする方針だ。

　◆貴親方会食問題　１９日以降も調査　〇…理事会では、暴力団関係者と会食したと報じられた貴乃花親方の問題も報告された。外部理事で特別調査委員会の伊藤滋座長（７７）は当初、２０日までに調査を終える方針を示していたが「２０日以降に延びると思う」と明かした。貴乃花親方は「報告した以上のことは言えません」。また、佐ノ山親方（元大関・千代大海）の野球賭博疑惑は不問に付すことにした。