白鵬４０連勝！史上４人目！２日連続満員に御礼！！…名古屋場所８日目

上手投げで時天空を下し４０連勝を達成した白鵬

　◆大相撲名古屋場所８日目　○白鵬（上手投げ）時天空●（１８日・愛知県体育館）　横綱・白鵬が昭和以降４人目の４０連勝を達成した。西前頭３枚目・時天空を上手投げで下し、自身１４度目の初日からの８連勝。ストレート給金回数で初代・若乃花、輪島に並ぶ５位に浮上し、２日連続満員御礼の館内をわかせた。今後も連勝を続け、さらなる観客増に貢献する。全勝は白鵬と、大関・琴欧洲との全勝対決を制した東前頭６枚目・鶴竜、同１３枚目・豊真将の３人。１敗で琴欧洲が追う。

　冷や汗ものだった。白鵬は得意の右四つとなったが、時天空にすぐ巻き替えられた。投げで崩そうとしたが攻めきれず、最後は強引な左上手投げで自分も土俵下に転げ落ちた。「向こうの左手が先につくのが見えたんで。ヒヤッとはしなかった」と話したが、今場所最長の１４秒９を要した。

　これで昭和以降で４人目の４０連勝を達成した。「意識はあったんじゃないかな？」と正直な思いを吐露。初日からの８連勝は自身１４度目で、１５日制が定着した１９４９年５月場所以降では初代・若乃花、輪島に並び５位となった。白鵬の尊敬する元横綱の輪島大士さん（６２）は「自分の記録をどんどん破ってほしい」とエールを送った。

　今場所は、入門以来髪を結ってもらっている床蜂さん（５５）に恩返しのプレゼントをした。今までよりグンと軽量化した道具入れを贈った。場所前、けんしょう炎を発症した床蜂さんは「重い、とちょっと口走っただけなんだけど、細かいところまで気が利く人だね」とうれしそう。一連の不祥事で騒々しい日々が続くが、周囲への気遣いは常に忘れていない。

　この日は２日連続で満員御礼。二所ノ関・名古屋場所担当部長（元関脇・金剛）は「できれば札止めしたかった。このまま土俵を盛り上げて、千秋楽では札止めにしてほしい」と期待を寄せた。９日目は割り崩し（通常では対戦しない力士同士の取組）で、好調の鶴竜と対戦する。「一人横綱ということを自分に言い聞かせて集中するだけ。最後まで気を引き締めてやり遂げるだけ」と平常心を強調。今後も連勝街道を突っ走り、より多くのファンをわかせる。

　◆ストレート給金回数　１５日制が定着した１９４９年５月場所以降の記録では、１位は千代の富士の２５回。以下、２位・朝青龍２３回、３位・大鵬２２回、４位・北の湖２０回。白鵬の１４回目は初代・若乃花、輪島と並ぶ５位に浮上。８位・貴乃花１２回、９位・栃錦１１回、１０位・曙１０回と続く。