かおる姫、不正疑惑否定…ビーチバレー

駒田（左）とともにファンにあいさつする菅山

　◆ビーチバレー　ＪＢＶツアー第３戦大阪・中之島大会　最終日（１８日、大阪・中之島特設コート）　ツアー第３戦が１８日、閉幕し、日本ビーチバレー連盟の瀬戸山正二理事長が、９月の次回福井大会から不正なコーチング行為に対し、徹底して取り締まりを強化すると発表した。今大会で多くの選手から指摘されて発覚した菅山かおる（３１）＝ＷＩＮＤＳ＝の疑惑を受けてのものでツアー審判部でも同一見解を示した。渦中の菅山は、パートナーの駒田順子（３１）とともに疑惑を完全否定した。

　瀬戸山理事長は、菅山の不正行為疑惑について「今回は大きな問題にはしない」と事情聴取もなく不問に付す意向を示した。ただ今回は他の選手・コーチから指摘が多く寄せられたことも事実。「疑わしい行為であって、頻発すれば競技の質が低下する」と問題視した。次回の福井大会からの取り締まりを徹底し、ルールミーティングで選手・コーチに通達することを決めた。

　渦中の菅山は３位決定戦で自身初の表彰台を狙ったが浦田、西堀組にストレートで完敗。試合後、今回の疑惑について菅山は「特に何もないです」と完全否定した。駒田も連盟側から「何も言われていない。言われたこともない」と主張したが、ツアー審判部の藤井孝部長はこれを否定。「実際は分からないが、疑われていること自体に自覚がなかったのかも知れない。試合終了後に選手２人に『気をつけるように』と話はした」と語った。

　ベンチ外から菅山らにルール違反の指示を送ったとされる西村晃一（３７）は今回の疑惑については話をしなかった。