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貴乃花親方、暴力団会長と飲食 賭博問題の渦中

2010年7月16日15時8分

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 貴乃花親方が大相撲賭博問題の渦中の6月、新弟子の勧誘で愛媛県を訪れて児童生徒の保護者らと会食したり、相撲のけいこを見学したりした際、地元の暴力団会長が同席していたことが、県警関係者らへの取材でわかった。貴乃花親方は朝日新聞の取材に「会長との面識はない。保護者らに確認したが、席にそうした方はいなかったと聞いた」と話している。

 県警関係者らによると、貴乃花親方は6月11日、愛媛県南部を訪問。和食レストランで約10人の保護者らと夕食をともにし、この場に山口組系暴力団の会長もいたという。その後、親方は会長ら数人と、会長の関係者が経営する近くのスナックに行った。親方はこの日は、付け人を連れず、1人で来県し、宿泊したという。

 貴乃花親方は翌日、地域の高校の相撲道場を訪れ、午前は小中学生、午後は高校生のけいこを見学。道場には、保護者ら約15人がおり、会長もいたとされる。

 親方によると、角界入りを考えているという生徒のけいこを見るため愛媛県に行ったという。保護者から電話で「一度けいこを見に来てくれたらうれしい」と誘われた、としている。取材に対し、「(飲食の場にいたのは)相撲部の両親たちと聞いているが、同じ店の別席に、そういう方(暴力団関係者)がいたとしたら、分かりません」と話した。会長は取材に対し、食事などで親方と同席したことについて否定した。

 貴乃花親方が愛媛県入りした11日は、日本相撲協会が、野球賭博をしたと申告した力士数人を厳重注意した日にあたる。大相撲と暴力団の関係をめぐっては昨年8月、名古屋場所の維持員席で暴力団幹部が観戦していたことが発覚。今月4日には、複数の協会員や力士が暴力団のからむ可能性がある野球賭博に関与していたとして、武蔵川理事長らが処分された。

■親方、関係を否定「面識ない」

 貴乃花親方は16日朝のけいこ後、三重県桑名市にある相撲部屋の前で取材に応じ、暴力団関係者が同席したとされる会食について、「弟子の勧誘にいった際、勧誘した中学3年生の両親やその友人、相撲関係の父母との食事会だった」と説明。暴力団の関係者とされる人物については「面識がない」と関係を否定した。

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