田丸美寿々の降板が決定して次に首筋が寒い高給キャスター２人

　田丸美寿々（５８）が１６年間キャスターを務めたＴＢＳ「報道特集」を９月末に降板することが決定した。放送３０年目のリニューアルと田丸の母親介護が理由とされ、後任は金平茂紀アメリカ総局長。だが、真相はこれからＴＢＳが進めるキャスター陣のリストラの第１弾とみていいだろう。

　ＴＢＳは視聴率が低迷し、放送事業部門が不振で１０年３月期の決算では２３億円の最終赤字を出した。１１年３月期は３８億円の最終黒字を見込んではいるが、いまだに視聴率は回復していない。よほど経費削減をしない限り目標の達成は困難といわれている。

「田丸クラスで年間のギャラが推定２０００万円です。ひき続き、ベテランや中堅のクビに鈴をつけていくのは間違いありません」（事情通）

　そこで次に名前が挙がっているのが「ＮＥＷＳ２３Ｘ（クロス）」の膳場貴子（３５）だ。同番組は平均６％台と低迷し、他局の後塵を拝している。４月からテコ入れも行ったが、効果は出ていない。

「膳場の年俸は推定８０００万円。“新装開店”しても視聴率向上がみられないので、新たに週１の番組を持たせる形で降板させる可能性が高いといえます」（芸能評論家の金沢誠氏）

　そして、もうひとりは「朝ズバッ！」のみのもんた（６５）。

　朝６時から８時までは「めざましテレビ」（フジテレビ）と「ズームイン！！ＳＵＰＥＲ」（日本テレビ）が１０〜１１％台で首位を奪い合っている。「おはよう日本」（ＮＨＫ）の平均８％にも差をつけられ、「朝ズバ」は５％台で目下４位に甘んじている。

「田丸、膳場ときたら最後はみのしかいない。３時間の生放送だから、１日のギャラは３００万円は下らない。年に換算すると推定７億５０００万円。これだけもらうみのなら、首位でなくてはおかしい」（事情通）

　４月に、みのと親しい吉崎隆氏が社長室付担当局長から現場に復帰して同番組を制作する情報制作局長に就いた。目的はみのの肩たたきともっぱら。かくもＴＢＳのキャスター斬りは待ったナシの状況である。

（日刊ゲンダイ2010年7月17日掲載）