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連日、記録的猛暑に見舞われているロシアの非常事態省は、ウオツカなど酒に酔って、水浴びをし、水死する人の数が急増していることを明らかにした。6月だけで死者1200人以上、7月も既に400人以上で、今年に入り合計1600人以上が命を落とす異常事態になっている。政府は全国的に非常事態を宣言。暑さとは程遠いイメージのあるロシアが今夏、危機的状況となっている。
この夏、早くも1600人以上―。ロシアで暑さと飲酒による水死者数が、異常なペースで増え続けている。
ロイター通信などによると、同国では6月中旬から、130年ぶりという記録的猛暑で、降雨もない酷暑が続いている。気温40度を超える地域もある。夏の平均気温が20度前半の首都モスクワでも17日に、同日気温では過去最高の35度を記録。月間平均気温は例年を6度以上も上回る見込みだという。
軍も暑さの影響で毎週恒例のパレードを中止するほどの事態。エアコンは在庫が売り切れており、市民は涼を求め、ビールやウオツカを飲み、水浴びする姿がロシア各地の水辺で見られている。
だが、酔って湖や海などに入って、おぼれる人が続出。6月だけで1244人、7月は400人以上。7月13日だけで49人が水死した。1日だけで60人以上が亡くなった日もあるという。
死者の大半が飲酒しており、95%以上は遊泳禁止区域での事故という。酔った勢いで、所かまわず水に飛び込んでしまうケースが多いとみられる。キャンプ中に先生が飲酒して注意を怠って生徒を水死させたり、親が酔っぱらって子どもから目を離すなど、子供の事故も後を絶たない。
ロシアは昨年、年間3000人が飲酒後などに水死して、社会問題化している。今年は、さらに上回る勢いの死者数になっている。天気予報によると少なくとも今週中は猛暑が続くとしている。
非常事態省は全国83地域中、20地域近くで非常事態を宣言した。約1000万ヘクタールの田畑で農作物が枯渇するなど、農業への被害も深刻。ロシアの主要作物・小麦の国際相場への影響も出始めた。暑さで道路のアスファルトが軟化し、交通事故も増加している。
米海洋大気局(NOAA)の分析で、地上と海面を合わせた地球全体の今年1~6月の平均気温が14・2度と、観測が始まった1880年以来最高だったことが分かったばかり。吐く息が凍るほどの寒い冬から一転、暑さがロシアを揺るがしている。
(2010年7月19日06時02分 スポーツ報知)
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