731部隊結成は真珠湾攻撃の1941年より随分前になるから、戦時下だったから仕方なかったといういい訳は通らない。 さらにその部隊の人体実験が始まる前に起きたのが、1923年の東京大震災在日朝鮮人大量殺害事件。 その理不尽な日本人の行いは、少年黒澤明に大きな衝撃を与えたという。 「僕はすっかり人間不信に陥ったんです」と『乱』の仏側プロデューサーシルベルマンに監督が語ったというのは以外と知られていない。 『乱』の地獄絵と名付けられた一連のシーンは、黒澤明の関東大震災の記憶からモンタージュされたもの。 「僕が生きているうちにどうしても映画にしたい題材がまだあるんだけど、それを作ると殺されるかもしれないから」 とその企画の詳細は誰にも語らなかった、という逸話も残っている。 それが関東大震災時の朝鮮人大虐殺事件だったのか、731部隊に象徴される大陸における日本軍の非人道的殺戮の数々だったのか、今となっては謎である。 日本残酷写真史
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