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巨人:制球定まらずクルーン自滅 尾花監督の読みズバリ

逆転サヨナラ満塁本塁打を打たれ、大喜びの横浜ナインを背に引き揚げる巨人・クルーン=共同
逆転サヨナラ満塁本塁打を打たれ、大喜びの横浜ナインを背に引き揚げる巨人・クルーン=共同

 ○横浜8-7巨人●(18日、横浜)

 無残な結末だった。巨人のマウンドは、九回頭からクルーン。ところがクルーンは、連続四球などで自ら1死満塁のピンチを招き、打席にハーパーを迎えた。そして初球。内角を狙ったスライダーが真ん中に。ハーパーの一打は右中間席中段へ飛び込む逆転サヨナラ満塁本塁打となった。

 予兆はあった。ボールが先行した末、先頭の橋本に4球目を右前へ運ばれた。1死後、内川にはストレートの四球。横浜の尾花監督は「悪い時のクルーンは1、2球目にストライクが入らない。そのパターンだったので『ボール球には手を出すな』と大声で言った」。昨年まで巨人のコーチだった尾花監督の予想通り、クルーンの制球は定まらず、石川もバットを一度も振らずに四球を選んだ。そしてハーパーへの初球が、甘くなった。

 クルーンは「ストライクが入らなかった。それに尽きる。野球はいろんなことがあるし、起こり得る。今日は最悪だった」と言葉少な。昨季まで日本球界での通算防御率は2.37だったが、今季は防御率がついに5点台となった。4月に右手親指を痛めた影響が残る中、不安定な投球が続いている。

 「最後はうちのパターンで(継投したが)点を取られた。後は何も言うことはない」と原監督。とはいえ、先発は3試合連続で五回もたずに降板。投手陣の悪循環が止まる気配はない。【飯山太郎】

毎日新聞 2010年7月18日 20時51分(最終更新 7月18日 20時56分)

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