裁断機(右手前)で背表紙を切って、スキャナーで取り込み、iPadなどで持ち歩く磯崎哲也さん=東京都渋谷区、千葉写す
問題も出てきた。東京の業者が4月に1冊100円で裁断、スキャンを代行するサービスを開始。別の複数の業者も代行業に参入した。
代行の可否はネット上で論争になったが、「著作権法は私的使用する者自身が複製することを求めており、業者が営利目的でスキャンを代行することは違法」(神戸大大学院の島並良教授)といった見解が主流。日本書籍出版協会(東京都)は、「このまま営業を続けるならば何らかの対応を検討せざるを得ない」との立場だ。
樋口清一事務局長は、自作の電子書籍について、「私的な利用なら仕方がない」としつつも、「コミックなどは電子化されれば、ネット上で違法に流通する恐れも出てくる」と心配する。(千葉雄高)