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種牛問題 山田農相にケンカ売った東国原知事完全に負け戦

【政治・経済】

2010年7月14日 掲載

県内JAも早期殺処分を要請

 口蹄疫問題で山田農相と東国原知事のバトルが激化している。きっかけは、畜産農家が所有する種牛6頭の扱いだ。殺処分拒否の農家の要請を受け、東国原知事は国に特例救済を求めていた。
 問題の6頭は、感染が認められていない。県の種牛が5頭しか残っていない中、この牛を残せば、早期の畜産復興が望めるとの声もある。
 しかし殺処分しないと、日本は国際的に「清浄国」とは認められず、牛肉や豚肉の輸出再開が遅れてしまう。で、山田農相が13日、知事に6頭を殺処分するよう是正指導したのだが、知事がこれを突っぱねた。仕方なく国が殺処分の代執行の検討に入るなど、騒動はエスカレートの一途だ。
 会見でも知事は「国は頭が固い」と過熱していたが、泥沼状態を招いたのは誰が見ても知事自身だ。
 農相は「知事が違法な状態をつくっている」「当初の対応をもっとしっかりやっておけば、ここまでの感染拡大はなかった」と批判したが、ホントその通りだ。県内の被害地域のJAも県に種牛の早期殺処分を求める要望書を提出している。県政関係者が言う。
「知事の言動は、すべて人気取りのパフォーマンスとしか思えない。今月4日の口蹄疫再発も、すっかり油断した知事が県外出張や講演にうつつを抜かしていたときに起きたのです。その上、さらに国益を損ねようとしている。呆れた軽薄知事ですよ」
 そんな声は届かないのか、東国原知事はブログの日記で口蹄疫問題への愚痴をネチネチと書き連ねるばかり。そんなものを書く暇があったら、知事としての仕事をきっちりやったらどうか。県民は愛想を尽かしている。
~2010年7月14日以前の記事~