入所者の参院選不在者投票で勝手に候補名などを書いたとして、県警は16日、五島市の介護老人保健施設「五島福寿園」の事務長ら3人を公職選挙法違反(投票偽造)容疑で逮捕した。県警は容疑の認否を明らかにしていない。
逮捕されたのは同市岐宿町、同園事務長、谷川義子(71)▽同市三井楽町、園職員、入里シゲ子(47)▽同市上大津町、同、松本美和(43)の3容疑者。
逮捕容疑は、3人は共謀し、7日に施設であった不在者投票の際、意思表示できない90代の入所者数人の投票で、選挙区の候補者と比例代表の政党名を記入したとしている。
県警によると、同園には約70人が入所し、60人以上が不在者投票した。3人は投票の立会人と補助員だった。関係者によると、3人は当選した自民新人、金子原二郎氏(66)を支持していたという。【下原知広、柳瀬成一郎、椿山公】
〔長崎版〕
毎日新聞 2010年7月18日 地方版