子どもと薬、ホメオパシーでインフルエンザ予防

「12月中旬までにインフルエンザ予防接種を受けましょう」。病院でワクチン接種の案内をみかける季節だ。子どものインフルエンザ予防、今年はどうしようかと考えている親も多いはず。インフルエンザワクチンは、肺炎などの重症化防止には効果がみられるが、感染防止にはまだ万全な方法とはいえない。やはり防止の基本は、手洗い、うがい、水分補給、体力である。

　ワクチン接種は、体力や免疫力の低下してくる65歳以上の方にすすめるのであるから、人体に危険なものではないはず、と頭ではわかっていても、子どもへの接種に関しては、チロメサール(殺菌作用のある水銀化合物)などのワクチン添加物に対し抵抗を感じてきた。チロメサールは使用量を減少させる方向であるが、時間のかかる問題だ。

　佐賀県唐津市にある山崎クリニックは、ＪＰＨＭＡ（日本ホメオパシー医学協会）の認定機関の提携クリニックで、小児科外来はホメオパシー療法を採用している。ホメオパシーは「同種療法」とよばれる自然療法。植物・動物・鉱物などがもっているパターンと、患者体内の病気のパターンとを共鳴させ、からだの治癒力を呼びおこし、病気を押しだしていく療法である。治療では、病気のパターンとおなじ種類の植物・動物・鉱物のパターンを、希釈したものを服用する。直径３ミリ弱の砂糖の玉にパターンを浸み込ませた「レメディー」が処方される。

　写真はインフルエンザ予防のレメディー。クリニックの受付で購入する。子どもも大人も同じ量服用する。この小さな砂糖玉を一回に１粒、口の中に入れるだけ。これを週に一回程度、秋から冬にかけて飲みつづける。ワクチンの皮下接種とはまったく異なる方法である。レメディーは体調が悪くても熱がある場合でも、服用して問題がない。今年はホメオパシーで子どもと一緒にインフルエンザ予防。興味のある方は、一度試されてはいかがだろうか。【了】

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パブリック・ジャーナリスト　高橋 泉